貸倒見積額は、債権を三種類に区分して、その区分ごとに算出します。

この区分と勘定科目は、必ずしも一致しません。
一般債権と貸倒懸念債権は、ある意味、回収が見込まれる債権で、通常は、そのまま(売掛金等)です。
これに対して、破産更生債権等(これは等がつきます)は、回収が見込まれない債権で、ぶっちゃけとりっぱぐれに近く、勘定科目も別建を要求されるケースが多いです。

この場合の勘定科目は、問題の指示等に従うことが第一ですが、「破産更生債権等」が多いようです。
不渡手形については、「不渡手形」勘定もありです。

このような債権の区分ごとに貸倒見積額の計算方法が異なっています。

(1)一般債権……………貸倒実績率法
(2)貸倒懸念債権………財務内容評価法、キャッシュ・フロー見積法
(3)破産更生債権等……財務内容評価法

まずは、貸倒見積高の算出における「債権の区分」をしっかりと把握しましょう。


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