売価還元低価法は、売価還元原価法の原価率の式の分母から値下額(と値下取消額)を取り除いた原価率を用いる方法です。
簡単な例で考えてみましょう。
期首商品 なし
当期仕入 @80×2個=160円
当初売価 @100×2個=200円
当期売上 @90(10円の値下)×1個
期末商品 売価@90(10円の値下) 原価80円
売価還元原価法の原価率 160円÷(200円−20円)=8/9
売価還元原価法の評価額 90円×8/9=80円
売価還元低価法の原価率 160円÷200円=80%
売価還元低価法の評価額 90円×80%=72円
売価還元法を用いないケースでは、どうでしょうか。
原価法の評価額は、@80円です。
売価還元原価法と同じです。
低価法は、どうでしょうか。
売価は@100円から@90円に下がっているので、期末の商品の買値もいくらか下がっているのが自然です。
仮に同率で@80円から@72円に下がっているとすれば、通常の低価法の評価額は@72円で、売価還元低価法と同じです。
売値の下落率と買値の下落率にある程度の相関関係はあるでしょうが、まったく比例するとは限りません.
したがって、売価還元低価法と通常の低価法の評価額とがまったく同じになるとは限りませんが、売価還元低法のそれなりの合理性が理解できると思います。
【関連記事】
・二種の売価還元法
・税理士試験 簿記論 講師日記 全テキスト記事一覧
簡単な例で考えてみましょう。
期首商品 なし
当期仕入 @80×2個=160円
当初売価 @100×2個=200円
当期売上 @90(10円の値下)×1個
期末商品 売価@90(10円の値下) 原価80円
売価還元原価法の原価率 160円÷(200円−20円)=8/9
売価還元原価法の評価額 90円×8/9=80円
売価還元低価法の原価率 160円÷200円=80%
売価還元低価法の評価額 90円×80%=72円
売価還元法を用いないケースでは、どうでしょうか。
原価法の評価額は、@80円です。
売価還元原価法と同じです。
低価法は、どうでしょうか。
売価は@100円から@90円に下がっているので、期末の商品の買値もいくらか下がっているのが自然です。
仮に同率で@80円から@72円に下がっているとすれば、通常の低価法の評価額は@72円で、売価還元低価法と同じです。
売値の下落率と買値の下落率にある程度の相関関係はあるでしょうが、まったく比例するとは限りません.
したがって、売価還元低価法と通常の低価法の評価額とがまったく同じになるとは限りませんが、売価還元低法のそれなりの合理性が理解できると思います。
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