動態論の話のつづきです。
(1)売却価値のある財産(静態論……財産計算中心)
(2)貨幣性資産と費用性資産(動態論……損益計算中心)
(3)経済的資源等(新静態論……?)
動態論では、貸借対照表を「損益計算と収支計算との差」を収容する項目の一覧表と考えています。
今、このことを消耗品の購入と消費を例にとって考えてみましょう。
消耗品を購入時に資産(消耗品)処理し、決算時に消費分を費用(消耗品費)処理する場合です。
購入時:(借)消 耗 品100 (貸)現金預金100
決算時:(借)消耗品費 70 (貸)消 耗 品 70
損益計算書には、消耗品費70が計上され、貸借対照表には、消耗品30が計上されます。
支出額は、100円ですが、この支出額100円のうち費用70円にならなかった30円が資産と考える訳です。
動態論の始祖であり、近代会計学の父(いや母だったか)と呼ばれるドイツの会計学者、シュマーレンバッハはこのような項目を「支出未費用」と名づけました。
支出が行われているもののいまだ費用になっていない項目という意味で、「支出未費用」です。
このように貸借貸借表項目のすべてを収支との関連で考え、損益計算を行った残りが貸借対照表項目と考えた訳です。
棚卸資産、固定資産等は、このような意味での「支出未費用」項目です。
もちろん貸借対照表項目は、「支出未費用」だけではありません。
次回以降でもう少し貸借対照表項目の範囲を広げつつ動態論の核心に………迫れるのか?
つづく
(1)売却価値のある財産(静態論……財産計算中心)
(2)貨幣性資産と費用性資産(動態論……損益計算中心)
(3)経済的資源等(新静態論……?)
動態論では、貸借対照表を「損益計算と収支計算との差」を収容する項目の一覧表と考えています。
今、このことを消耗品の購入と消費を例にとって考えてみましょう。
消耗品を購入時に資産(消耗品)処理し、決算時に消費分を費用(消耗品費)処理する場合です。
購入時:(借)消 耗 品100 (貸)現金預金100
決算時:(借)消耗品費 70 (貸)消 耗 品 70
損益計算書には、消耗品費70が計上され、貸借対照表には、消耗品30が計上されます。
支出額は、100円ですが、この支出額100円のうち費用70円にならなかった30円が資産と考える訳です。
動態論の始祖であり、近代会計学の父(いや母だったか)と呼ばれるドイツの会計学者、シュマーレンバッハはこのような項目を「支出未費用」と名づけました。
支出が行われているもののいまだ費用になっていない項目という意味で、「支出未費用」です。
このように貸借貸借表項目のすべてを収支との関連で考え、損益計算を行った残りが貸借対照表項目と考えた訳です。
棚卸資産、固定資産等は、このような意味での「支出未費用」項目です。
もちろん貸借対照表項目は、「支出未費用」だけではありません。
次回以降でもう少し貸借対照表項目の範囲を広げつつ動態論の核心に………迫れるのか?
つづく
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