【対象=3級以上】

(問題)
次の連続する取引の仕訳を示しなさい。

(1)得意先のA商店が倒産し、同店に対する売掛金500千円が貸倒れとなった。
なお、貸倒引当金の残高はないものとする。

(2)翌期においてA商店の売掛金より50千円を現金で回収した。

(解答)【単位:千円】
(1)(借)貸倒損失500 (貸)売 掛 金500
(2)(貸)現  金 50 (貸)償却債権取立益 50


(許容勘定科目等)
貸倒損失→貸倒償却(貸倒損失が一般的です)
現金→現金預金等
償却債権取立益→償却済債権取立益

(解説)
(1)債権の貸倒れの処理
債権(売掛金や貸付金等)が貸倒れになった場合には、貸倒引当金の残高がある場合には、これを充当し、ない場合には、貸倒損失勘定で処理します。

(2)償却済の債権の回収
過年度に貸倒処理が行われている売掛金等の一部を当期に回収した場合には、償却(済)債権取立益勘定(収益)で処理します。