【対象=2級以上】

(問題)
次の取引の仕訳を示しなさい。

(1)当月において消費した材料は、800円(うち直接費500円、間接費300円)であった。

(2)A材料の月末帳簿棚卸高は2,000円であり、月末実地棚卸高は1,800円であった。

(解答)
(1)(借)仕 掛 品 500 (貸)材  料800
      製造間接費300
(2)(借)製造間接費200 (貸)材  料200


(許容勘定科目等)
仕掛品→製造
(2)の減耗の処理については、いくつかの処理方法が考えられます。

(解説)
(1)材料の消費時の処理
原価要素(材料等)を消費した場合には、それが直接費(特定の製品の製造に要した費用)である場合には、仕掛品(製造)勘定で処理し、間接費(直接費以外)である場合には、製造間接費勘定で処理します。

(2)棚卸減耗費の処理
材料の棚卸減耗費については、いくつかの処理が考えられますが、いずれにせよ最後に製造間接費勘定に振替えることになります。
例えば、棚卸減耗費という勘定科目を用いる場合の処理は、次のようになります。

(借)棚卸減耗費××× (貸)材   料×××
(借)製造間接費××× (貸)棚卸減耗費×××

上記の処理の借方・棚卸減耗費と貸方・棚卸減耗費を相殺すると解答の処理になります。