【対象=3級以上】

(問題)
次の連続する取引の仕訳を示しなさい。

(1)決算に際して、売掛金残高500千円に対して2%の貸倒れを見積もった。
ただし、貸倒引当金勘定の残高が3千円ある。

(2)翌期に、前期から繰越した売掛金20千円が回収不能となった。

(解答)【単位:千円】
(1)(借)貸倒引当金繰入7 (貸)貸倒引当金 7
(2)(借)貸倒引当金 10 (貸)売 掛 金 20
      貸倒損失  10


(許容勘定科目等)
貸倒引当金繰入→貸倒引当損、貸倒償却

(解説)
貸倒引当金は、貸倒れに備えた準備で、設定時には、次の仕訳を行います。

(借)貸倒引当金繰入××× (貸)貸倒引当金×××

具体的な繰入額は、「期末貸倒引当金の残額」と「設定額(率をかけた金額)」の差額です。

なお、「期末貸倒引当金の残高」が「設定額」よりも大きい場合には、その差額で次の仕訳を行うことになります。

(借)貸倒引当金××× (貸)貸倒引当金戻入×××