【対象=3級以上】

(問題)
次の一連の取引の仕訳を示しなさい。

(1)現金の実際有高を調べたところ、帳簿残高に比べて120円過剰だった。

(2)上記(1)の過剰額のうち70円は、支払利息80円と受取利息150円の記入もれであると判明したが、残額は、決算になっても原因は不明だった。

(解答)
(1)(借)現  金 120 (貸)現金過不足120
(2)(借)現金過不足120 (貸)受取利息 150
     支払利息 80     雑収入50


(許容勘定科目)
現金→現金預金等
雑収入→雑益

(解説)
現金の実際有高と帳簿残高が異なる場合には、帳簿残高を実際有高にあわせる処理を行います。

実際>帳簿:(借)現   金××× (貸)現金過不足×××
帳簿<実際:(借)現金過不足××× (貸)現   金×××

現金過不足の原因が判明した場合には、該当科目に振替える処理を行います。

現金過剰の場合:
(借)現金過不足××× (貸)○○○○○×××
現金不足の場合:
(借)○○○○○××× (貸)現金不足×××

決算時までに原因が判明しなかった場合には、雑損(雑損失)または雑益(雑収入)勘定に振替えます。

現金過剰の場合:
(借)現金過不足××× (貸)雑収入 ×××
現金不足の場合:
(借)雑損失  ××× (貸)現金不足×××