本当に大事な売上原価。
売上原価は、「売れて無くなってしまった商品の仕入原価」です。
具体的な計算は、次のとおりです。

期首商品棚卸高10+当期商品仕入高80−期末商品棚卸高20=売上原価70

一連の会計処理は次のとおりです。

期首:(借)繰越商品10
期中:(借)仕  入80 (貸)現  金80
期末:(借)仕  入10 (貸)繰越商品10
      繰越商品20    仕  入20

決算整理後の仕入勘定の残高は、80+10−20=70となっており、これが売上原価の金額です。

これを仕入勘定であらわすと、

仕 入
現金80 期末10
期首20 損益70

損益勘定に振替えられるのが売上原価の金額です。

いわゆるボックス図では、次のように示されることが多いです。

仕  入
期首10 売上原価70
当期80 期  末20

算式、仕訳、勘定記入、ボックス図といずれも、しっかりと納得して、使いこなせるようにしておかれるとよいのではないでしょうか。
特殊商品販売にもつながる商品販売のネックは、売上原価の理解にあるのではないかと思います。


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