ある項目が実際の出題にどう反映されているか。

そんなことを考えてながら問題に接していると応用問題や初見の問題に強くなるハズ。

で、取り上げたいのが再振替仕訳です。

今までにも再振替仕訳については、煮たり、焼いたりしています。

これまでの主な記事は次のとおりです。

再振替仕訳

再振替仕訳とは何か(1)から(9)


決算整理時に行われた「経過勘定項目設定時の翌期首における逆仕訳」が再振替仕訳です。

この再振替仕訳の出題形態を考えてみましょう。
次のようなケースが想定できます。

(1)再振替仕訳を行う場合

(2)前期末試算表(繰越試算表)に経過勘定項目がある場合

(3)勘定分析を要する場合


(1)再振替仕訳を行う場合

考えられるのは、再振替仕訳を示せというものです。

これは出題の可能性は低いでしょう(みんな出来るので)。



(2)前期末試算表(繰越試算表)に経過勘定項目がある場合

次に考えられるのは、期首試算表や繰越試算表(前期末試算表)スタートの場合です。

これらの試算表等に経過勘定項目があれば、問題に指示がなくても再振替仕訳をする必要があります。

また、決算整理前の段階でも未処理ならやります。

決算整理前の残高試算表に例えば、「未払利息」が貸方に残っていた。

前期末に(借)支払利息×××(貸)未払利息という処理をしている。

期首に再振替仕訳をしていない。

このケースで、決算整理前に「未払利息」が残ります。

未処理であれば、次の再振替仕訳が必要です。


(借)未払利息×××(貸)支払利息×××


まずは、再振替仕訳の意味を把握する。

簿記一巡の流れの中で期首(前期末)の試算表等が資料として与えられた場合にどのように反映されるのかをよく考えましょう。

一度しっくりときたら後は問題をガツガツ解きましょう。



(3)勘定分析を要する場合

もう一つが勘定分析をからめた出題です。

決算整理前の例えば支払利息勘定は、期中の支払額そのままではなく、再振替仕訳が反映されています。

この点は、推定の絡んだ総合問題でも、最後(の答練)まで関係してきます。

次の記事をご参照ください。

再振替仕訳が絡む勘定推定


そうだ、問題を解こう!!(簿記一巡で注目して欲しいのが再振替仕訳です)



問題を解こう!!<目次>