随時更新します(最終更新平成18年5月23日)
昨年との大きな違い・直近の更新部分は、太字にしてあります。

今年こそズバリ当てます(←すいません。嘘です)。

【出題形式】
第1問(25点)
出題形式 総合
出題者  小野武美先生
量    並
難易度  並
出題内容 決算整理型、本支店会計

第2問(25点)
出題形式 個別
出題者  松本敏史先生
量    並  
難易度  並
出題内容 従来的論点+新基準等

第3問(50点)
出題形式 総合
出題者  実務家のお二人(一人は新任)
量    並(多)
難易度  並(高)
出題内容 本支店会計
     期中・決算整理型の総合問題
     製造業・建設業会計
     合併、株式交換・移転、分割等の絡んだ総合問題

(コメント)
第1問、第2問の出題形式は、逆の可能性も。
本支店の出題間隔があいていますので、要注意です。

【出題項目】
(個別論点)
減損会計
商品の期末評価
退職給付引当金
リース取引
新株予約権・新株予約権付社債
為替予約(独立処理・振当処理)等の外貨建取引(在外支店も)
デリバティブ

(構造論点)
◎本支店会計
○製造業・建設業会計
△帳簿組織
△合併、株式交換・移転、分割等

(その他、毎年出題されている項目)
現金預金
貸倒引当金
商品
有価証券
有形固定資産
税効果会計
社債

(予想の根拠等)
【出題形式】
ここ数年は、次の出題形式となっています。
第1問(総合)25点
第2問(個別)25点
第3問(総合)50点

第1問と第2問の関係(個別と総合)は、やや長めに期間をとると逆の年もあります。

【担当】
第3問は、2名の実務家の担当で、第1問と第2問が大学の先生の担当です。
第1問が重任の先生、第2問が新任の先生という形が自然ですが、逆の可能性もあります。

【難易度】
難易度は、ここ数年では、第1問がやや(ややです)手がけやすく、第2問、第3問(第3問は難易度が低い場合はほとんどありません)の難易度が並~高が続いているといってよいでしょう。
これを踏襲するとみるのが自然ですが、出題者の意図と実際の難易度とが異なる場合もありますので、予想自体も難しいです。

【量】
ここ数年は、第1問が適量に近く、第2問は難易度が高い分時間がかからない可能性もあるといってよいかもしれません。
第3問は、単純に少ない年はありません。

【個別項目】
(1)減損会計
減損会計については、未出題ではありますが、過去の新規項目の出題具合等を考えますと、要注意だと思います。

(2)期末商品の評価
急に思い立ってあげた項目です。
個別項目に従来的論点が出題されつつあるとすると次のターゲットとしては棚卸資産あたりでしょうか。
近時、低価法への一本化が検討されているなどトピックス的な意味もあります。

(3)退職給付引当金
退職給付引当金については、重要な個別項目であるのに過去2年間の出題がないことから要注意だと思います。
新試験委員のご専門ということもあり、極めてしっかりとやっておくべきでしょう。
会計基準の若干の改正があった関係もあって、習熟が望まれます。

(4)リース取引
リース取引も項目の重要性と出題事績の関係からあげておきました。
また、リース取引については、取扱いそのものが検討されている関係もあり、トピックスとしての要素もあるといえるかもしれません。

(5)為替予約等
小野先生のご専門に外貨建取引があがっていることから為替予約等をあげておきました。
昨年の個別問題で為替予約のヘッジ会計が出題されましたが、このことから本年の出題の可能性が低くなったということはないと思います。
このところは項目の重要性からみて2年連続はどうなの?といった出題は、かなり自然にあります。

(6)新株予約権・新株予約権付社債
商法関連では、自己株式関係の出題はあったものの新株予約権・新株予約権付社債の出題がないので、要注意だと思います。

(7)デリバティブ
昨年にヘッジ会計が個別問題で出題されていますが、同様の資格・検定試験(公認会計士・日商一級)と比較してもやや税理士試験での出題が手薄なところでもあり、あげておきました。
ただ、デリバティブは、取引が多岐にわたり、処理の分岐も多いですので、対時間効果の低いところでもあります。
ご自分の実体験(金融取引の経験があるか等)も踏まえて、どこまでをどの程度やるのかは、難しいところかもしれません。


【構造論点】
(1)本支店会計
本支店会計は、その重要性に比して、出題間隔が空いていますので、要注意です。
第1問と第3問と両方での出題などという可能性もなくはありませんので、しっかりと学習しておきたいところです。

(2)製造業・建設業会計
昨年、ソフトウェア製造業の出題がありましたが、他の製造業等の出題は、引き続き(というか毎年)要注意です。

(3)帳簿組織
昨年、第1問で帳簿チックな出題がなされましたが、本格的な帳簿組織の出題という訳ではありません。
その意味では、昨年の出題をもって今年の出題がないというのは早計でしょう。
しかし、帳簿組織の重要性が低下しているのもまた事実でしょう。
重要なのは、出題されてしまった場合に対処(それなりにこなす)できるだけの基礎力をつけることではないかと思います。

(4)合併等
合併等が悩ましいところです。
ちょうど会計基準、商法(会社法)の移行年度ということもあり、本格的な出題がないことを望んではいますが、やらざるを得ないと思います。

【その他、毎年出題されている項目】
現金預金、貸倒引当金、商品、有価証券、有形固定資産、社債等の項目は、ほぼ毎年出題されており、これらの項目の精度をあげておくことは、例えば、デリバティブの出題時にこれを得点源にするよりもはるかに重要です。
これらの項目のうち、「難易度の相対的に低いもの」(←これ大事)を確実にこなすのが、合格への近道になると思います。