キャッシュ・フロー計算書は、平成19年に直接法での出題がありました。
出題はキャッシュ・フロー計算書を資料とした総合問題という感じです。
今後、間接法も含めて十分な習熟が望まれます。

特殊な論点を除けば、キャッシュ・フロー計算書の作成は、むしろ極めて簿記チックという面が強いでしょう。
逆にいえば、簿記の基礎的な力があれば、キャッシュ・フロー計算書は、「ある程度は」できる筈です。
その意味では、基礎的な出題に対する習熟をはかっておく必要はあると思います。
また、キャッシュ・フロー計算書の学習は、推定簿記に対する対処の意味でも有効ではないかと思います。
ただし、あまり特殊な論点にまで踏み込む必要はないでしょう。
基礎・応用期で学習した項目、ごくシンプルな直接法と間接法によるキャッシュ・フロー計算書の作成で充分な筈です。

基礎的な個別項目、あるいは構造論点でも本支店、合併、商的工業簿記・建設業会計あたりに学習上の不備を感じるならそちらを優先させるべきでしょう。