「いやあー、高い買い物しちゃったよ。うまいんだよな、一生もんだってよ。」
そういいながらオヤジさんは、屈託のない笑顔をみせた。
還暦を過ぎたとは思えない艶のある顔に無念さはない。
話を聞けば、ちょうど「さおだけ」が壊れ、たまたま近くを通った「さおだけ屋」からかなりいい値段で「さおだけ」を買ったらしい。
スチール製の方が持ちがよく、そちらを勧められたが、高い買い物をしたかなというのが冒頭の言である。
オヤジさんというのは、クライアントの一人で、付き合いは、長い。
今から、数年前の出来事である。
遅ればせながら会計の入門書としては爆発的なヒットを飛ばしている「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」を読んだ。
公認会計士である山田真哉氏の手になる会計の入門の書である。
著者は「女子大生会計士の事件簿」なる小説シリーズも著しており、その着眼には、感服する他はない。
身近にある素朴な疑問を会計の基本的な考え方に結び付け、簿記会計の知識のない人にもそのエッセンスを伝えるに十分な内容に仕上がっている。
どこかの簿記ばっかとは大違いである(でへ)。
「さおだけ屋は果たして商売として成り立つのか」という疑問から同書は始まる。
「さおだけ屋」が果たして商売として成り立つのか、そしてそれが会計とどう関係するのかは、実物をご覧いただだくとして、私は、読み進めるにつれてオヤジさんの件が気になってしかたがなくなってきた。
同書によれば、必ずしも商売として成立しそうもない「さおだけ屋」が存在していられるのも実業としての「かなもの屋」の副業として成り立っているかららしい。
そして実際に「さおだけ屋」から「さおだけ」を買ったという人物もそれほど多くはないようなのである。
つまりは、それほど珍しいケースにオヤジさんは遭遇した訳である。
いや、私が気がかりなのは、「さおだけ屋」から「さおだけ」を買ったという体験談を聞いた事ではない。
その聞いた本人、オヤジさんの職業が問題なのだ。
そう、「かなもの屋」なのである。
「かなもの屋はなぜ潰れないのか?」
いや、
「かなもの屋は本当に潰れないのか?」
そんな微かな疑問が、ふと脳裏をよぎった。
そういいながらオヤジさんは、屈託のない笑顔をみせた。
還暦を過ぎたとは思えない艶のある顔に無念さはない。
話を聞けば、ちょうど「さおだけ」が壊れ、たまたま近くを通った「さおだけ屋」からかなりいい値段で「さおだけ」を買ったらしい。
スチール製の方が持ちがよく、そちらを勧められたが、高い買い物をしたかなというのが冒頭の言である。
オヤジさんというのは、クライアントの一人で、付き合いは、長い。
今から、数年前の出来事である。
遅ればせながら会計の入門書としては爆発的なヒットを飛ばしている「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」を読んだ。
公認会計士である山田真哉氏の手になる会計の入門の書である。
著者は「女子大生会計士の事件簿」なる小説シリーズも著しており、その着眼には、感服する他はない。
身近にある素朴な疑問を会計の基本的な考え方に結び付け、簿記会計の知識のない人にもそのエッセンスを伝えるに十分な内容に仕上がっている。
どこかの簿記ばっかとは大違いである(でへ)。
「さおだけ屋は果たして商売として成り立つのか」という疑問から同書は始まる。
「さおだけ屋」が果たして商売として成り立つのか、そしてそれが会計とどう関係するのかは、実物をご覧いただだくとして、私は、読み進めるにつれてオヤジさんの件が気になってしかたがなくなってきた。
同書によれば、必ずしも商売として成立しそうもない「さおだけ屋」が存在していられるのも実業としての「かなもの屋」の副業として成り立っているかららしい。
そして実際に「さおだけ屋」から「さおだけ」を買ったという人物もそれほど多くはないようなのである。
つまりは、それほど珍しいケースにオヤジさんは遭遇した訳である。
いや、私が気がかりなのは、「さおだけ屋」から「さおだけ」を買ったという体験談を聞いた事ではない。
その聞いた本人、オヤジさんの職業が問題なのだ。
そう、「かなもの屋」なのである。
「かなもの屋はなぜ潰れないのか?」
いや、
「かなもの屋は本当に潰れないのか?」
そんな微かな疑問が、ふと脳裏をよぎった。
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