【資産・負債の評価替え】
合併にあたり、合併当事会社の資産・負債を適正な金額に直します。
合併会計では、損益計算書が問題となることはありません。
修正仕訳における損益(費用・収益)項目は、繰越利益剰余金で調整します。
【企業評価額の算定方法】
(1)純資産額を基礎とする方法
1.帳簿価額(純資産額)を基礎にする方法
企業評価額=帳簿価額による総資産−帳簿価額による総負債
2.時価を基礎にする方法
企業評価額=時価による総資産−時価(通常は帳簿価額と同額)による総負債
(2)収益還元価値を基礎とする方法
1.自己資本利益率を用いる場合
企業評価額=(自己資本×自己資本利益率)÷資本還元率
※自己資本……資産−負債
2.総資本利益率を用いる場合
企業評価額=(総資本×総資本利益率)÷資本還元率
※総資本……負債+資本=資産
(3)株価を基礎とする方法
企業評価額=平均株価×発行済株式総数
なお、上記各方法により算定された企業評価額の平均値を企業評価額とする場合もあるので、問題の指示に従う必要があります。
<テキスト記事一覧>
・企業買収
・合併の意義と種類
・企業評価額の算定
・合併比率と増加資本金
・合併の会計処理の考え方
・抱合株式の処理
・自己株式の移転
・合併の会計処理
・税理士試験 簿記論 講師日記 全テキスト記事一覧
合併にあたり、合併当事会社の資産・負債を適正な金額に直します。
合併会計では、損益計算書が問題となることはありません。
修正仕訳における損益(費用・収益)項目は、繰越利益剰余金で調整します。
【企業評価額の算定方法】
(1)純資産額を基礎とする方法
1.帳簿価額(純資産額)を基礎にする方法
企業評価額=帳簿価額による総資産−帳簿価額による総負債
2.時価を基礎にする方法
企業評価額=時価による総資産−時価(通常は帳簿価額と同額)による総負債
(2)収益還元価値を基礎とする方法
1.自己資本利益率を用いる場合
企業評価額=(自己資本×自己資本利益率)÷資本還元率
※自己資本……資産−負債
2.総資本利益率を用いる場合
企業評価額=(総資本×総資本利益率)÷資本還元率
※総資本……負債+資本=資産
(3)株価を基礎とする方法
企業評価額=平均株価×発行済株式総数
なお、上記各方法により算定された企業評価額の平均値を企業評価額とする場合もあるので、問題の指示に従う必要があります。
<テキスト記事一覧>
・企業買収
・合併の意義と種類
・企業評価額の算定
・合併比率と増加資本金
・合併の会計処理の考え方
・抱合株式の処理
・自己株式の移転
・合併の会計処理
・税理士試験 簿記論 講師日記 全テキスト記事一覧
収益還元価値に基く計算について質問させて下さい。某練習問題で、A社の評価額を計算するものがあったのですが、以下のポイントでつまずいてしまいました。
<合併直前のBS>(千円)
資本金 20,000
その他資本剰余金 3,000
繰越利益剰余金 2,000
"A社の前期以前4会計期間の平均自己資本比率は8.5%。当期純利益は2,300千円"
過去4年分の平均利益を出す際、BS上に当期純利益が含まれていると考えて、
(25,000 - 2,300) x 8.5% x 4 と計算しましたが、解答では合併直前のBSにある自己資本額(25,000)をそのまま計算に使っていました。どう考えても、前期以前の利益計算をするのに、当期純利益が計算に入っているのは納得いかないのですが、どのように理解をしたら良いのでしょうか。
よろしくお願い致します。