建設業会計の会計処理

建設業会計における一連の処理の流れを確認しておきましょう。
複数工事が未成・完成で混在している場合に混乱しやすいので、その前提としても勘定科目の使い方には、留意しましょう。

（１）工事代金の受入
（借）現金預金×××　（貸）未成工事受入金×××

※期中処理は、貸方を完成工事高で処理する場合もあります。

（２）材料費等の支払い
（借）材 料 費×××　（貸）現金預金等×××
　　　労 務 費×××
　　　工事経費（工事間接費）×××

（３）未成工事支出金勘定への振替
（借）未成工事支出金×××　材 料 費×××
　　　　　　　　　　　　　　労 務 費×××
　　　　　　　　　　　　　　工事経費（工事間接費）×××

（４）完成工事原価の計上
（借）完成工事原価×××　（貸）未成工事支出金×××

（５）完成工事高の計上
（借）未成工事受入金　×××　（貸）完成工事高×××
　　　完成工事未収入金×××


＜テキスト記事一覧＞
・建設業会計の勘定科目
・建設業会計の財務諸表
・建設業会計の会計処理
・工事収益の認識基準


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Comments

[1. kensuke]

これ、苦手なんですよね。
どうも、「建設仮勘定」どまりで、覚えられません・・・。

何かいい例題があれば、のっけてみてください。

[2. 簿記論]

「未成」と「完成」にこだわりながら、その内容を考えていくと、「未成工事支出金」と「未成工事受入金」あたりがおさえにくいかもしれないですね。
うーん。がんばってください。
問題の方は、後日アップしたいと思います。
でも、大きな問題はちょっとムリで、その大きな問題が結構、解きにくいんですよね。
主要勘定を流れでおえるということと、それを一時点（決算整理前・後等）できったときでもきちんと勘定記入の内容が把握できるようになると総合問題でもきちんと対応できるようになるのではないかと思います。
地味にやるしかないかもしれません（まずは、勘定ですね）。

[3. kensuke]

なるほど、まずは勘定科目をしっかりおさえて。
そこから、パズルのごとく、組み立てられる様にならないといけないですね。

[4. 簿記論]

そうですね。
確かにパズルみたいな感じですね。
建設業は、一箇所間違えるとズルズルといってしまうので、小さな問題からじっくりと取り組んでみてください。

[5. あみ]

いよいよあと3日。やってもやっても分からない事ばかりなのでまた教えて下さい。
建設業会計での賞与引当金なんですが、当期が17年4月1日から1年として、A工事は17年12月に完成、B工事は18年2月に完成、C工事以降は未完成とします。賞与は12月〜5月分が6月に支給される場合、12月〜3月までを今年の経費として計上しますよね。その時に12月と2月に完成している分も同等に配賦してしまっていいのですか？(月割は必要なし？）また、A工事が11月に完成の場合はA工事への配賦って行うべきなのでしょうか？(配賦は修正前労務費の割合）実務的というより簿記論試験解答的に教えて下さい。（また考えすぎなのかもしれませんが・・・）

[6. 講師]

あみさん、こんばんは。

なるほど確かに賞与引当金の繰入だけを考えるとそういう面はあるかもしれないですね。
ただ、賞与引当金の繰入も含めた間接労務費の全体を直接労務費（修正前労務費）の比率で按分すれば、それほど大きな不合理はなのではないかとも思います。

試験ではある程度、簡便的に処理を行わなければなりませんので、問題の指示に忠実にやる以外にないかもしれませんね。

ホントに迫ってまいりましたが、追い込み、がんばってくださいね。

[7. あみ]

ありがとうございました。ということは、Ａ工事が11月に終わっていて次年度の賞与には全然関係なくても問題文に「配賦は修正前労務費の割合」とあれば配賦しちゃっていいと思っていていいんですね？なんか、自分がＡ工事の責任者だったら掛かってもいない費用を上乗せされて利益を過小評価されるのって納得がいかない気もしますが、会社としてはずっと続いていくのだからそういう社内で調整できる損益って会計的には関係ないのかもしれませんね。そういうのは個別にちゃんと評価する部署があったりしますものね。こんな時期にＡ工事の責任者の気分になっていてはいけませんね。グローバルに取り組まないと(笑）

[8. 講師]

簿記論は、原価計算が範囲にありませんので、建設業会計なんかでも月を単位にした管理も含めた計算は、想定していないと思います。
大きな会社なんかだと当然そんな計算もきちっとやっているんでしょうね。

簿記論的には、問題をよく読んで指示に従うっていうのが、思いの他、重要かもしれないですね。
本試験では、中小企業の優秀な経理担当者という感じでよろしくお願いします。

[9. kenbo]

建設業簿記2級の不合格、3度経験しました。やはり独学だと無理なのでしょうか。u-canの通信講座・建設産業振興センターのテキスト、投資だけは惜しまずにしたつもりです。懲りずに、9月の試験を受けます。問題をやりすげて、答えのパターンを覚えてしまい、それが、唯一の自信。そこの間違いがなかなか克服できません。あまりの失敗に、弱気になっています。何とかしないといけないと、気ばかり焦ります。どうか、アドバイスをお願いします。

[10. 講師]

kennboさん、はじめまして。
よろしくお願いします。

建設業簿記の内容を熟知している訳ではありませんので、はっきりしたことはいえません。
一般論としては、独学がムリということではないと思います。
ただ、文章を拝見している限り、パターン化しすぎているきらいはあるかもしれませんね。

たぶん内容等の近い日商二級で考えると完全なパターン化だと常にやや足りないというケースはあるかもしれません。
もう少し内容の理解（テキスト等の重視）に軸足を移す必要はあるかもしれません。
結果として答えのパターンを覚えてしまうのはよいのですが、答えのパターンを覚えてはちょっとした違い（ヒネリ）に対応できないと思います。

もう一度、テキストをよく読んでみる。
そんなところに解決の糸口はあるかもしれません。

[11. kenbo]

アドバイスありがとうございます。問題集をやり過ぎて、試験前には、完全に答えを覚えてしまう有様でした。ので、先生の言われるよう、もっと内容を重視しなければいけないと思いました。試験中、ヒネリに対応できなかったのも事実です。新しい勉強法で9月に向けて頑張ります。道が開けたようで、うれしいです。ありがとうございました。

[12. 講師]

１８０度の急な変換は、難しいかもしれませんが、範囲を絞ってちょっとやってみる。
そんなところからスタートするといいかもしれませんね。
９月まで、がんばってください。