【対象=簿記論、制限時間15分、難易度B】

(問題)
当社は、市場販売目的のソフトウェアを企画、製作、販売している。以下の(資料)に基づき、当期末(×1年度末)において損益計算書に費用として計上される金額を求めなさい。
(資料)
(1)当期におけるソフトウェア関連費用(単位:千円)

         ソフトウェアA   ソフトウェアB
人件費        62,500      50,625
機械減価償却費   10,000      20,000
その他経費      27,500      40,000
上記費用のうち、両ソフトウェアとも人件費の60%、機械減価償却費の40%、その他の経費の40%は研究開発のためのものである。それ以外はすべて製品マスターの製作費である。

(2)ソフトウェアAについては、昨年度から製作中であった。ソフトウェアAに関する昨年度の費用は、次のとおりであった。

研究開発に要した費用:40,000千円
製品マスターの製作費:22,500千円

(3)両ソフトウェアはともに当期中に完成し、販売を開始した。なお、無形固定資産として計上したソフトウェアの取得原価は、「研究開発費等に係る会計基準」の規定に反しないかぎり、見込販売数量に基づき償却するものとする。

各ソフトウェアの見込販売数量(単位:個)
      ソフトウェアA ソフトウェアB
×1年度(※)  35,000     10,000
×2年度     20,000     15,000
×3年度     15,000     25,000
(※)×1年度については、実際販売数量

(解答)
  160,625)千円

(解説)
Aの無形固定資産計上額 47,500+22,500=70,000千円
A52,500+70,000×35,000個/(35,000個+20,000個+15,000個)=87,500千円
B54,375+18,750(※)=73,125
(※)56,250×10,000個/(10,000個+15,000個+25,000個)=65,625千円
   56,250÷3年=18,750千円 ∴大きい金額18,750千円


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