今回から「デリバティブへの道」と題して、デリバティブの会計処理を理解するうえでの予備知識として必要な事を書いていきたいと思います。
まだ、基礎的な項目で書いていないものもあるのですが、デリバティブを先行させる理由は、いくつかあります。
一つは、やはり苦手という声をよく耳にすること。
そして、もう一つは、簿記論の現在の試験委員の得意分野であるということ。
ただし、試験的にみると、結局は、出なかったじゃんという結末は、よくあります(今年は、そんな予感もしているのですが)。
そして、一番大きいのが、私が若干ですが(若干です)、金融商品を購入した経験があることです(若干です←怪しいですな)。
デリバティブを本格的に扱う職業の方の方がもちろん詳しいでしょうが、専門的過ぎてわかりにくいという面もない訳ではありません。
特に数式が出てきた途端に、読んでいた本のページを閉じたりするという傾向のある方もいらっしゃるのではないでしょうか(←そりゃ、私だ)。
素人の方が、向いている面もきっとある筈です。

自分が知っている金融商品に関連したデリバティブの会計処理については、必ずしも難しいと感じる訳ではありません。
ところが、自分で全く見当のつかない金融商品に関連したデリバティブの会計処理に対する距離の遠いこと、これは、スゴイです。
取引をみて、仕訳をみても、何をやっているのかさっぱりわからないという事が少なくありません。
しかし、仕組みがわかれば、デリバティブの会計処理も難しくはありません。
難しいのは、会計処理ではなく、デリバティブそのものなのです。
今回は、私の株式取引なんかの話を交えつつ、話を進めていく予定でいますので、これから株式取引をはじめようかと思っている方にもおすすめです。
って、反面教師として、ですが。

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