三伝票制

【記入方法】
（１）入金取引
入金伝票に記入……（借）現　　金×××　（貸）○○○○×××

（２）出金取引
出金伝票に記入……（借）○○○○×××　（貸）現　　金×××

（３）振替取引（入出金取引以外）
振替伝票に記入……（借）○○○○×××　（貸）○○○○×××


【一部現金取引】
一部現金取引（入出金と入出金以外が混在している取引）の方法には、取引を分解して記入する方法と取引を擬制する方法とがあります。
記入される伝票そのものが異なるので注意しましょう。

（例）
給料１００円を所得税１０円を差引いて、現金で支払った。

（１）取引を分解する方法
（借）給　　料９０　（貸）現　　金９０　　→　出金伝票
　　　給　　料１０　　　　預 り 金１０　　→　振替伝票

（２）取引を擬制する方法
（借）給　　料１００　（貸）現　　金１００　→　出金伝票
（借）現　　金　１０　（貸）預 り 金　　１０　→　入金伝票



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Comments

[1. ぽぽ]

分解する方法と擬制する方法があるのはわかるんですが、なぜ２つあるのか、それらのメリット・デメリットはなんなのかがわかりません。簡単にでいいので教えていただけないでしょうか？(>_<)

[2. 講師]

私も簿記の学問的な話はあまり詳しくないんですが、次のような感じで考えています。

（分割）
素直に考えるとこっちのが考えやすい。
でも、上記例でいうと「給料１００」が帳簿上の記録として残らない（もちろん合計としては出ますが）。

（擬制）
何か意味がわかりにくい。
でも、「給料１００」を帳簿上に残すことができる。