【対象=簿記論】

(問題)
当社は、本支店間の取引について、本店及び支店をそれぞれ独立した会計単位として会計処理を行っている。
次の未達取引について、支店において必要な仕訳を示しなさい。

(取引)
本店は支店の得意先に商品150円(原価100円)を直接掛販売したが、その連絡が支店に未達である。
この取引について本店は支店へ商品を販売したものとした会計処理を行っている。
なお、本店から支店への振替価格は原価の20%増しであるものとして解答すること。

(解答)
(借)本店仕入120 (貸)本  店120
(借)売 掛 金150 (貸)売  上150


(許容勘定科目等)
本店仕入→本店から仕入、本店より仕入等

(解説)
現実の取引は、「本店」→「支店の得意先」 です。
問題の指示どおり、「本店」→「支店」→「支店の得意先」と考えて仕訳処理を行いましょう。

本店の仕訳:支  店120 支店売上120
支店の仕訳:本店仕入120 本  店120
       売 掛 金150 売  上150

なお、商品に関する金額の関係は、原価100円、振替価格120円(原価の2割増)、外部販売価額150円です。
特に、振替価格(本支店間での取引金額)が、どのように決定されるかには、くれぐれも注意しましょう。