転換社債型以外の新株予約権付社債

【区分法の会計処理】
転換社債型以外の新株予約権付社債には、区分法が適用されます。
以下に、区分法による会計処理を示しましょう。

（１）発行時
（借）現金預金　　×××　（貸）社　　　債×××
　　　現金預金　　×××　新株予約権×××

社債…………社債の発行価額
新株予約権…新株予約権の発行価額

（２）権利行使時
（ア）現金払込の場合
（借）現金預金　×××　（貸）資本金等×××
　　　新株予約権×××
　
基本的には、新株予約権の単独発行の場合と同様です。
貸方項目は、借方合計を基礎に資本金組入額を考えることになります。

（イ）代用払込の場合
（借）社　　　債×××　（貸）資本金等×××
　　　新株予約権×××

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Comments

[1. パフパフ]

質問させて下さい。

（イ）代用払込の場合
（借）社　　　債×××　（貸）資本金等×××
　　　新株予約権×××
とありますが、

(貸）に、社債発行差金×××は必要ないのでしょうか？
ご回答お願いいたします。

[2. 講師]

失礼いたしました。
当初の仕訳が会社法施行前の古いものでした。
訂正させていただきます。
ご指摘ありがとうございました。

[3. パフパフ]

ご回答ありがとうございます。
重ねて、質問させてください <(_ _)>

訂正により、社債発行差金がなくなりましたが、ということは、転換社債型新株予約権付社債の区分法の仕訳からも社債発行差金をなくしてよいのでしょうか？

[4. 講師]

そうですね。
ちょうど会社法の施行（平成１８年）以後は、社債発行差金という繰延資産はなくなりました。
ですので発行価額で社債を計上して、金利調整差額について償却原価法を適用するという処理になるかと思います。

[5. パフパフ]

ありがとうございました。

[6. ０８１５]

お久しぶりです
お聞きしたいのですが
転換社債新株予約権付社債の前身が
転換社債とワラント債になると
検索できました
ワラント債の特色は株式と社債を同時に持ち続けられることだと　理解しています
この訳はワラント債を持っていることは
権利行使価格すなわち　新株予約権と払込金額に当たる性格をもつものではないかと考えていますが
　その権利行使価格でワラント債を発行した会社の株を購入できる
その額だけ余分に払うことにより
株式を取得でき　社債と合わせて
持ち続けられる
そういう性格の債券と理解するのですが
それで良いのでしょうか

教えてください

[7. 暮木孝司]

０８１５さん、こんばんは。

そんな感じでよろしいのではないでしょうか。

上の記述はちょっと古かったです。
今は、転換社債型新株予約権付社債（従来の転換社債）と転換社債型新株予約権付社債といった整理がよいかもしれません。