【普通仕訳帳の記入】

特殊仕訳帳制を採用した場合、普通仕訳帳には、再振替仕訳と期中取引のうち特殊仕訳帳に記入されない取引が記録されます。


普通仕訳帳の記入にあたって留意すべき点は次のとおりです。

ぜひ、実際の普通仕訳帳の記入と見比べながら読んでください。

あまり細かい点にこだわるのは、得策ではありませんが(実際に普通仕訳帳の記入が問われることも多くはありません)。

一般的な仕訳:

(借)支払家賃××× (貸)前払家賃×××

普通仕訳帳の場合:

(支払家賃)××× 
……………………(前払家賃)×××


【特徴】

(1)勘定科目と金額の書き方
通常、一行のみの仕訳をただ書くときには、借方・貸方を一行に書きますが、普通仕訳帳に記入する場合には、借方・貸方を一行ずつずらします。

これは、元丁欄(転記をした元帳の丁数を記入する欄)の記入を確保するためです。


(2)普通仕訳帳の元丁欄には、総勘定元帳の口座番号(又はページ数)を記入します。


(3)普通仕訳帳には、仕訳の後に行を変えて簡単な説明書き(小書き)を書きます。

実際の試験で書くことは、ほとんどありません。


(4)普通仕訳帳の勘定科目については、( )をつけます。

これは、小書きと区別するためです。


細かい記入に関しては、簡単な理由とともにおさえておきましょう。



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