【特殊仕訳帳の基本的考え方】
仕訳帳と元帳を「主要簿」といい、これを補助する帳簿が「補助簿」です。
主要簿は、複式簿記の仕組みから欠くことができません。
しかし、例えば、現金を頻繁に取り扱う企業にとって、現金の管理には、「補助簿としての現金出納帳」も欠くことはできません。
考えてもみれば、(1)仕訳帳への記入、(2)元帳への転記、(3)補助簿への記入と同じような記入を繰り返しています。
同じ記録を何度(仕訳帳→現金勘定と現金出納帳)も行うのは、ちと、ムダではないか?
このダブった記録を一部省略するのが特殊仕訳帳の基本的な考え方です。
現金出納帳は、現金を扱う企業には欠くことのできない帳簿で、これは省けません。
むしろ、仕訳帳への記録を省略するのがネライです。
では、どうするかというと、補助簿(現金出納帳)の記録をもって、仕訳帳(普通仕訳帳)への記録を省略するのです。
仕訳帳→元帳は、簿記の基本的なルールなのでこれを崩すことはできませんが、補助簿から直接、元帳に転記すれば済みます。
つまり、補助簿を「仕訳帳としても」利用するのです。
このような仕組みのもとでの「仕訳帳と化した補助簿」は特殊仕訳帳ないしは分割仕訳帳と呼ばれます。
「特殊仕訳帳制度」は、補助簿を仕訳帳としても利用する制度です。
理論的には、特殊仕訳帳は、「仕訳帳(の機能)を分割した」という考え方と「補助簿が主要簿に昇格した」という考え方があります(わかりにくいし、どっちでもいい気がしますが)。
前者の考え方をとれば、特殊仕訳帳がまたの名を分割仕訳帳と呼ぶ理由も頷けます。
特殊仕訳帳制度が採用された場合の通常の仕訳帳は、特殊仕訳帳と区別する意味で「普通仕訳帳」とよばれています。
【特殊仕訳帳として利用される補助簿】
特殊仕訳帳として利用される補助簿には、現金出納帳、当座預金出納帳、仕入帳、売上帳、受取手形記入帳、支払手形記入帳等があります。
なお、手形記入帳の主たる目的は、手形の増減そのものよりも支払(受取期日)の管理にあるので、減少記録は、通常、てん末欄にほんのメモ書程度に書かれるにすぎません。
記入内容を簡単に確認しておきましょう。
・税理士試験 簿記論 講師日記 全テキスト記事一覧
仕訳帳と元帳を「主要簿」といい、これを補助する帳簿が「補助簿」です。
主要簿は、複式簿記の仕組みから欠くことができません。
しかし、例えば、現金を頻繁に取り扱う企業にとって、現金の管理には、「補助簿としての現金出納帳」も欠くことはできません。
考えてもみれば、(1)仕訳帳への記入、(2)元帳への転記、(3)補助簿への記入と同じような記入を繰り返しています。
同じ記録を何度(仕訳帳→現金勘定と現金出納帳)も行うのは、ちと、ムダではないか?
このダブった記録を一部省略するのが特殊仕訳帳の基本的な考え方です。
現金出納帳は、現金を扱う企業には欠くことのできない帳簿で、これは省けません。
むしろ、仕訳帳への記録を省略するのがネライです。
では、どうするかというと、補助簿(現金出納帳)の記録をもって、仕訳帳(普通仕訳帳)への記録を省略するのです。
仕訳帳→元帳は、簿記の基本的なルールなのでこれを崩すことはできませんが、補助簿から直接、元帳に転記すれば済みます。
つまり、補助簿を「仕訳帳としても」利用するのです。
このような仕組みのもとでの「仕訳帳と化した補助簿」は特殊仕訳帳ないしは分割仕訳帳と呼ばれます。
「特殊仕訳帳制度」は、補助簿を仕訳帳としても利用する制度です。
理論的には、特殊仕訳帳は、「仕訳帳(の機能)を分割した」という考え方と「補助簿が主要簿に昇格した」という考え方があります(わかりにくいし、どっちでもいい気がしますが)。
前者の考え方をとれば、特殊仕訳帳がまたの名を分割仕訳帳と呼ぶ理由も頷けます。
特殊仕訳帳制度が採用された場合の通常の仕訳帳は、特殊仕訳帳と区別する意味で「普通仕訳帳」とよばれています。
【特殊仕訳帳として利用される補助簿】
特殊仕訳帳として利用される補助簿には、現金出納帳、当座預金出納帳、仕入帳、売上帳、受取手形記入帳、支払手形記入帳等があります。
なお、手形記入帳の主たる目的は、手形の増減そのものよりも支払(受取期日)の管理にあるので、減少記録は、通常、てん末欄にほんのメモ書程度に書かれるにすぎません。
記入内容を簡単に確認しておきましょう。
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