【簿記の意義と帳簿の種類】

簿記は、「帳簿記録」や「帳簿記入」の略といわれます。

企業の経済活動を帳簿に記録することやその技術が簿記です。


帳簿には、「主要簿」と「補助簿」があります。

複式簿記の基本的な仕組みから欠くことのできない帳簿が「主要簿」です。

これを補助するのが「補助簿」です。


主要簿には、取引を発生順に記録する「仕訳帳」とその内容的な記録(勘定科目ごとの記録)を行う「元帳」があります。

取引は、まず、仕訳帳に「仕訳」という形で記録され、その内容が元帳にそのまま移記されます。

元帳への移記が「転記」です。

簿記=帳簿記録

帳簿=「主要簿」(仕訳帳・元帳)+「補助簿」




【簿記の手続と試算表】

元帳の勘定科目ごとの数字を集めた表が「試算表」です。

試算表には、勘定科目の残高(貸借の差額)を集めた「残高試算表」と借方合計・貸方合計を集めた「合計試算表」があります。

残高試算表も合計試算表もその元となる記録は、仕訳という貸借同一の金額の記録にあります。

したがって、試算表の貸借合計も一致します。

また、仕訳・元帳・試算表で使用されるのも、「勘定科目」です。

まずは、この流れを、しっかりと確認しましょう。

取引 → 仕訳帳(仕訳) → 元帳(転記)………試算表




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