その他に推定的要素が絡みやすい項目について若干コメントしておきましょう。


【経過勘定項目】

再振替仕訳(前期末の決算整理仕訳の逆仕訳)を忘れないこと。

期首スタートの場合は、常に必要です。

あとは、できるだけ勘定を復元する習慣をつけた方がよいでしょう。



【貸倒引当金、外貨建項目、借入金、社債等】

貸倒引当金は、「繰入率」、外貨建項目は、「レート(相場)」、借入金・社債は、「利率」等が推定に絡んでくる場合があるので注意しましょう。



【固定資産関係】

固定資産関係では、特に期中の売却がある場合は、勘定の復元と期中処理の仕訳を考えた方がよい場合が多いです。



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