【売上関係の推定】

売上関係の勘定推定に関しては、貸方・売上となる場合の借方項目、すなわち、現金、売掛金、受取手形、前受金勘定の分析から売上高を算出する場合が多いです。

勘定分析といっても実際にT字を書いて、そこに埋めていけば、あとは引算に過ぎません。

例えば、売掛金についていえば、

   売掛金
期首    現金
売上    期末

という関係があるから、どれか1個が不明なら、その金額は差額で算出できます。

この辺は、良質の問題を解いて、慣れる必要があるでしょう。

まずは、基本的な売掛金、受取手形勘定にどのような記入がなされるのか(結局は、どのような取引が仕訳→転記されるのかと同じであるが)を確認しおくと、推定が手がけやすくなります。

その他に売上関係の推定で注意したいのは、前受金がある場合、売掛金の貸倒れがある場合等がありますが、いずれも、仕訳を想起したうえで、勘定の復元に努めましょう。



【仕入関係の推定】

仕入関係の勘定推定についても、基本的には、売上と同様です。

仕入勘定の分析がやや特徴的で、原価率を絡めた出題にも留意しましょう。



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