税理士試験 簿記論 講師日記
税理士試験 簿記論、財務諸表論、簿記検定の問題、学習方法等をアドバイス。
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2005年01月11日
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質問掲示板【財務諸表論(理論)】
「財務諸表論(理論のみ)」の内容に関する質問を受け付けています。下記のコメント欄にどうぞ。
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コメント一覧 (826)
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727.
暮木孝司
2011年06月06日 21:22
会計学勉強中さん、こんばんは。
えーっと。
リスクプレミアムの中には債券発行時の信用リスクも含まれていますので、その後の信用リスクの変化といった方が正確でした。
資産の側は債券の発行後に発行している会社の信用リスクが下落して価格が下落する部分もあるかと思いますが、この部分には償却原価法は適用しないという感じではないかと思います。
728. 会計学勉強中
2011年06月08日 00:18
先生、こんばんは。
いつも、的確かつ貴重な回答を有難うございます。
とても、興味深いですね。
私の今の能力では半落ちかもしれません。
729. 会計学勉強中
2011年06月08日 08:42
先生、こんにちは。
いつも、的確かつ貴重な回答を有難うございます。
時価は、ここかしこで定義を見るたびに、わけが分からなくなってしまうところがありましたが、時価主義、概念フレームワークでの市場価格・割引価値、各会計基準での公正な評価額となにか構造が見えてきたように思うのですが・・・。
1.時価は公正な評価額とされ、「市場価格に基づく価格」と「合理的に算定された価額」とありますが、実価法による価格は「合理的に算定された価額」に該当しないと考えてよいのでしょうか?
2.概念フレームワークでは、正味実現可能価額にアフターコストが含まれるのに対して取得原価や、再調達原価について、付随費用の記述がないのは何故なのでしょうか?
730.
暮木孝司
2011年06月09日 01:05
会計学勉強中さん、こんばんは。
リスクの話は私もよくわかっていませんので安心です。
債券の発行のときも金利に信用リスクはのっかっていますので、金利にのっかっている部分もあります。
債券の発行後にヤバイことになってもその債券の価格は下がりますが、この値下がり分について、償却原価法を適用するのはちょっとまずいですね。
時価についてですが、えーっと、構造はみえてないんですが、
1.時価はいわば市場価格(市場価格に基づく価格)か、その推定値(合理的に算定された価額)ということでしょう。
当該企業の実質価額は、対象となる投資(株式)の時価をあらわしたとはいえないと思いますので、そのとおりかと思います。
2.正味売却価額はいわば回収額で、取得原価や再調達原価は投資額(再投資額)です。
回収額といってもそれが総額(アフターコスト等を考慮しない)か、純額(アフターコストを考慮する)かは明確ではないので記述があるのかもしれないですね。
投資額は、代価も付随費用も支出額であり、含まれるのはむしろ当然なので記述がないということのように思います。
731. 会計学勉強中
2011年06月09日 09:21
先生、こんにちは。
いつも、的確かつ貴重な回答を有難うございます。
とても、よく分かりました。
構造といいましたのは、適切でなかったかもしれません。
変遷といいますか、関係といいますか、従来からある時価主義という考え方が、概念フレームワークで整理され、各会計基準では時価=公正な評価額として市場価格と割引価値によって定義されているように見えました。
実価法は、「被投資企業の純資産に基づく額」に該当するのかもしれませんが、公正な評価額にいう「合理的に算定された額」とは言えないのかという疑問が発端でした。
732.
暮木孝司
2011年06月10日 21:39
会計学勉強中さん、こんばんは。
えーっと、私の方がうまく整理できてないだけの気がします。
でも、「被投資企業の純資産額に基づく額」に持分法による評価額が入っているようですが、これを実価法と並べてみるとよく感じ(必ずしも時価の推定額でない)がわかるような気がします(気がしますばっかりですが)。
733. 会計学勉強中
2011年06月11日 09:30
先生、こんにちは。
いつも、的確かつ貴重な回答を有難うございます。
とても、よく分かりました。
否、私は全く整理ができておりませんで、赤面しております。(←色が黒いのでチアノーゼと勘違いされるでしょ)
「合理的に算定されたが額」というのは、デリバティブを想定してのことかと思いますが、デリバティブをよく分かっておりませんので、頓珍漢なことになっていると思います。
市場価格がないといっても、デリバティブと株式では、その意味が違うのですね。
ところで、貨幣性負債についても、貨幣性資産と同様に、金融負債に取り込(?)まれてしまったのでしょうか?
734.
暮木孝司
2011年06月11日 22:16
会計学勉強中さん、こんばんは。
なるほど。
合理的に算定された価額は、市場価格もどきってことでしょうから、デリバティブを想定すると考えやすいですね(って、私もデリバティブがよくわかってなかったりしますが)。
市場での取引がなされないデリバティブについては、市場価格がないですから何らかの方法で合理的な評価額を算出する必要があるということなんでしょうね。
最後は、いまいち意味がとれていないのですが、金融商品会計基準での金融負債にしても、上記のデリバティブに係る負債は大きく意味が異なるように思います。
また、その発生の認識のタイミングも商品販売や役務提供契約に係るものは違いますし、外形上が金融負債だからといって一律の評価等がなされるということではないように思います。
735. 会計学勉強中
2011年06月12日 21:34
先生、こんばんは。
いつも、的確かつ貴重な回答を有難うございます。
あまり深い意味はないのですが、金融商品会計基準により、従来は貨幣性資産と言われていたものが、金融資産に分類されているやに聞きます。
(金融商品会計基準以前に金融資産という分類があったのかはしりませんが、)
これと同じように、以前は貨幣性負債であったものが、金融負債に分類されていると考えてよいのでしょうか?
金融商品会計基準のスタンスはよくわかりませんが、一応外形によって取り込んだ上で、個々にその資産の特徴によって評価方法を分けて規定しているということでしょうか?
また唐突なのですが、リース資産や、繰延税金資産は会計的資産なのでしょうか?
736.
暮木孝司
2011年06月12日 23:26
会計学勉強中さん、こんばんは。
あっ、すいません。
その先に金融資産、負債だから統一的な評価指標といった話を勝手に読んでいました。
ちょっとどの程度の意味の違いがあるのかわかりませんが、金融商品会計基準にいう金融資産は外形的な意味ではないかと思います。
具体的には、子会社株式などは、金融資産ではありますが、貨幣性資産とはいい難い気がします。
外形が同じであれば、同じ評価が行われる可能性も高いでしょうが、やはり投資目的という視点を重ねる必要はあるかと思います。
最後の一行ですが、静態論のもとでは資産ではなく、動態論のもとでの資産という意味でしょうか。
だとするといずれも売却価値があるわけではありませんので、静態論のもとでの資産とはいえず、動態論のもとでの資産ということになるかと思います。
もっとも新しい資産負債観のもとでも資産ということになるかと思います。
737. 会計学勉強中
2011年06月14日 13:05
先生、こんにちは。
いつも、的確かつ貴重な回答を有難うございます。
とても、よく分かりました。
先生、ごめんさい、またまた唐突な質問です。
(←ストーカー防止法に該当するでしょ)収益の認識基準として、工事進行基準ということが言われますが、費用の認識については発生主義というよりも、原因発生主義に近いと考えられるでしょうか?
材料や労働力は費消していますが、仕掛品に化体しているため、経済価値の費消はなく、収益と対応させるために、原因発生主義または費用収益対応原則に根拠を置くしかないように思え
ます。
738.
暮木孝司
2011年06月14日 23:09
会計学勉強中さん、こんばんは。
いえいえ、ストーカーだなんてとんでもございません。
会計学勉強中さんは、発想がとても豊かで回答させていただいていてとても楽しいです(厳しいことも多いですが)。
さて、工事進行基準についてですが、色んな考え方があるようには思います。
工事の進行に応じてもうけをのせた方が合理的だと考えるなら、収益と費用に区別なく同じ考え方をとっていると考えるのが自然な気がします。
それを発生というなら、収益も費用も発生といってよいようには思います。
イメージとしては、全体の収益や費用(これは収入や支出と同じですが)を進行にともなって割り振る感じです。
ちなみにリスクからの解放では、両者がリスクから解放されたという同じタイミングで捉えられることがあきらかですね。
739. 会計学勉強中
2011年06月15日 11:00
先生、こんにちは。
いつも、的確かつ貴重な回答を有難うございます。
カッパえび煎ではありませんが、疑問が次々に氷解してしまいますので、ついつい尾を引いてしまいます。
そうなんですね、概念フレームワークはよくできているのですね。
740.
暮木孝司
2011年06月15日 23:59
会計学勉強中さん、こんばんは。
いえいえ、私はたいしたことないですが、概念フレームワークはよく出来てますね。
今後も頼りにしていきたいです。
はい。
741. 会計学勉強中
2011年06月18日 10:26
先生、こんにちは。
いつも、的確かつ貴重な回答を有難うございます。
一時差異の説明として、収益や費用の概念は同一(会計上と税務上)であるが、損益の帰属期間が違うものとしているものがあります。
この場合には、評価替えによる一時差異も含んだ表現と考えてよいでしょうか?
742.
暮木孝司
2011年06月18日 21:43
会計学勉強中さん、こんばんは。
えーっと、期間差異を指したものか、期間差異と一時差異を必ずしも意識していなくて、永久差異と税効果会計の対象になる差異を入り口段階で説明したものかもしれないですね。
資産負債の差異という言い方がわかりにくい可能性があるので、資産負債法や繰延法を意識せず、そんな表現で簡便に表現している場合があるのかもしれません(正確性には欠けるように思います)。
743. 会計学勉強中
2011年06月19日 21:50
先生、こんばんは。
いつも、的確かつ貴重な回答を有難うございます。
評価替えによる一時差異も含んだ表現とも言えるのかと思いましたのは、評価差額も、今の段階では課税の対象にはならないけれども、将来、ある時点では課税の対象となりという意味で、永久差異ではないということはできると思います。
その意味では会計上と税務上での収益と費用の概念は同一といい得る部分を永久差異よりはあるということができるでしょうか、んんん・・・。
(収益と費用の概念は同一というのをどのような意味にとるのかということかと思いますが)
ただ、使われていた文章の中での文脈からは、先生が仰るようにとるのが自然ですね。
744.
暮木孝司
2011年06月19日 23:54
会計学勉強中さん、こんばんは。
確かに永久差異でないという意味では、一時的な差異ではありますね。
間違いないしは不正確といえるのか微妙な気もしますが、理論的な整理としては、資産負債法による場合の差異が一時差異で、繰延法による差異が期間差異。
一時差異がストックの差異、期間差異がフローの期間帰属の差異と考える方がすっきりしているようには思いますね。
745. 会計学勉強中
2011年06月22日 00:50
先生、こんばんは。
いつも、的確かつ貴重な回答を有難うございます。
とても、よくわかりました。
746. 会計学勉強中
2011年06月22日 10:58
先生、こんにちは。
いつも、的確かつ貴重な回答を有難うございます。
あっ、すいません。
もう一点、永久差異という文言は税効果
会計基準にはありませんが?
747.
暮木孝司
2011年06月22日 23:55
会計学勉強中さん、こんばんは。
永久差異は基準にはないですが、一般的にも使われますね。
フロー面の差異のうち、解消するものが期間差異で、解消しないのが永久差異という感じかもしれないです。
748. 会計学勉強中
2011年06月23日 09:00
先生、こんにちは。
いつも、的確かつ貴重な回答を有難うございます。
とても、よくわかりました。
私は、資産負債法と繰延法がごちゃ混ぜになっていたようです。
749. 会計学勉強中
2011年06月25日 07:27
先生、おはようございます。
いつも、的確かつ貴重な回答を有難うございます。
羽生さんの語り口といいますか、記事を読んでいて気づいたのですが、先生と似ていらっしゃると思いました。
非常に柔軟であると同時に、決めつけるような言い方をしない点です。
意外と普段の先生は、下町の江戸っ子気質であったりして、亀有派出所の作者は
両津巡査とまったく逆の人みたいですが、・・・。
750.
暮木孝司
2011年06月25日 22:18
会計学勉強中さん、こんばんは。
羽生さんは、すごいと思いますね(名人戦まけちゃいましたが)。
光栄です(って、私の場合は、優柔不断に近い気がしますが)。
こち亀の作者は、とっても職人だと思います。
たぶんほとんど休載がないんですね。
職人も極めればということなのかもしれないです。
はい。
751. 会計学勉強中
2011年06月26日 23:06
先生、こんばんは。
いつも、的確かつ貴重な回答を有難うございます。
いゃー、最近、なにかにつけ、先生であれば、どのようにするかなぁーと、会計に限らずに思うこのごろです。
752. 会計学勉強中
2011年06月27日 00:16
あっ、つまり、先生が私の概念フレームワークならぬ思考のフレームワークになったいるようです。
753. 会計学勉強中
2011年07月01日 11:35
先生、こんにちは。
いつも、的確かつ貴重な回答を有難うございます。
固定資産、棚卸資産の減損を考えますと、低価基準で議論になっていた回収可能原価説で決着したと考えてよいのでしょうか?
754.
暮木孝司
2011年07月01日 22:42
会計学勉強中さん、こんばんは。
理論的な話として決着したのかというのはちょっとわからないですが、わが国の会計基準では、固定資産と棚卸資産ともに回収可能原価で考えるということで結構だと思います。
755. 会計学勉強中
2011年07月04日 12:03
先生、こんにちは。
いつも、的確かつ貴重な回答を有難うございます。
とても、よくわかりました。
756. 会計学勉強中
2011年07月10日 12:17
先生、こんにちは。
いつも、的確かつ貴重な回答を有難うございます。
税効果会計における、評価差額の扱いなのですが、評価替により生じた評価差額(増加)を直接資本の部に計上した場合には、当該評価差額金に係る繰延税金負債を当該差額から控除して計上するものとするとあります。
この意味は、当該評価差額金に係る税金を当該差額金から控除し、同額を繰延税金負債として計上することを意味するのでしょうか?
また、この結果として、繰延税金負債として、法人税等調整額に影響を及ぼすのでしょうか?
757.
暮木孝司
2011年07月10日 23:59
会計学勉強中さん、こんばんは。
その前の規定が繰延税金資産(負債)の期首と期末の差額を法人税等調整額として処理するという規定です。
資産のケースだけで、仕訳でいうと、
(借)繰延税金資産×× (貸)法人税等調整額××
という感じではないかと思います。
その他有価証券(原価110→100)のケースですと、税効果がなければ、次の感じです。
(借)その他有価証券評価差額金10 (貸)投資有価証券10
税効果があるときは、評価差額から控除するとありますので、上記に
(借)繰延税金資産4 (貸)その他有価証券評価差額金4
という仕訳を加味する感じになるかと思います。
結局、
(借)その他有価証券評価差額金6 (貸)投資有価証券10
繰延税金資産4
という感じになりますね。
この部分は、法人税等調整額に影響を及ぼさないということではないでしょうか。
758. 会計学勉強中
2011年07月11日 00:26
先生、こんばんは。
いつも、的確かつ貴重な回答を有難うございます。
法人税等調整額には、期首の繰延税金資産と繰延税金負債の差額と期末の繰延税金資産と繰延税金負債の差額の変動額を計上するとあります。
(借)その他有価証券評価差額金6 (貸)投資有価証券10
繰延税金資産4
期末に上記の仕分けがありますと、繰延税金資産4だけ期首よりも増加しますので、法人税等調整額に影響を与えないのでしょうか?
759.
暮木孝司
2011年07月11日 22:05
会計学勉強中さん、こんばんは。
基準をみますと、
繰延税金資産の期首期末の増減額を法人税等調整額として計上するという規定のただし書として、
評価差額が直接資本(純資産)直入される場合には、評価差額を繰延税金資産から控除することになっています。
つまり、
(借)繰延税金資産4 (貸)法人税等調整額4
とするのではなく、
(借)繰延税金資産4 (貸)その他有価証券評価差額金4
とするということではないでしょうか。
この貸方の「その他有価証券評価差額金4」があるので、税効果会計適用時のその他有価証券評価差額金が6になるということではないかと思います。
760. 会計学勉強中
2011年07月12日 07:36
先生、こんにちは。
いつも、的確かつ貴重な回答を有難うございます。
なるほど、そういうことなのですね。
ということは、同じ繰延税金資産であっても、評価替えによるものは、別記して分別しておかないといけないのでしょうか?
合算した上で、期首と期末の「繰延税金資産と繰延税金負債の差額」の変動額を法人税等調整額にすると思っていたのですが、評価替えによるものは分別して混入しないようにしないといけないのですね。
761.
暮木孝司
2011年07月12日 22:32
会計学勉強中さん、こんばんは。
そうですね。
きちんとわかるようにしておかなければならないと思います。
計算問題なんかでもこれがないと楽なんですが。
発生原因別の注記が求められるのもそんな意味があるのかもしれないですね。
762. 会計学勉強中
2011年07月12日 22:39
先生、こんばんは。
いつも、的確かつ貴重な回答を有難うございます。
そういうことだったのですね。
これは、先生に聞かなければ、永遠にわからなかったように思います。
763. 会計学勉強中
2011年07月19日 13:20
先生、こんにちは。
いつも、的確かつ貴重な回答を有難うございます。
概フレでの割引価値を求める手法であるDCF法において、資本構成云々とあるのですが、なんのことなのかよく分かりません。
割引率を求める際にその企業の借入金割合と買入金利子率と自己資金割合と自己資金に期待される利益率の加重平均により求めるのでしょうか?
764.
暮木孝司
2011年07月19日 21:56
会計学勉強中さん、こんばんは。
あれっ、概フレで企業評価を想定していましたでしょうか。
割引価値のところにも消極的な記述しかなかったように思いますが(第4章22、23項あたり)。
ごく一般的には、企業価値(資産価値)をだしてから、負債価値を引く感じだとは思いますが。
765. 会計学勉強中
2011年07月22日 23:41
先生、こんばんは。
いつも、的確かつ貴重な回答を有難うございます。
質問の発端となりました資料が、どこかに紛れてしまってしまい、見つけることが出来ないでおります。
ある程度、自分なりに理解できていた内容と違い、パープリンでしたので、お恥ずかしい話ですが、再現することが出来ないでおります。
他の資料に挟まってしまったようです。
見つけるまで、もう少しお時間をいただきたいと思います。
766. 会計学勉強中
2011年07月23日 12:39
先生、こんにちは。
いつも、的確かつ貴重な回答を有難うございます。
私のテキスト等には、預金については、あまり記述されていないのですが、預金には貸倒れ等に係る処理はないのでしょうか?
767.
暮木孝司
2011年07月23日 22:33
会計学勉強中さん、こんばんは。
預金についてもペイオフの可能性はあるんでしたね。
とすると貸倒れの処理もあり得るということにはなるかと思います。
税務では、貸倒れや貸倒引当金の設定についての規定なんかもあるようです(会計ではみた記憶がありませんが)。
768. 会計学勉強中
2011年07月24日 23:03
先生、こんばんは。
いつも、的確かつ貴重な回答を有難うございます。
よく分かりました。
ある問題で、国庫補助金の処理について、制度上は、利益として計上しなければならないので、利益として計上して任意積立金とすると書いてありました。
しかし、税法上は圧縮記帳は直接控除方式しか認められていなかったように思うのですが、税法上と会計上は、別の処理をして差支ないのでしょうか?
単一性の原則に反しない場合であって問題ないのでしょうか?
769.
暮木孝司
2011年07月24日 23:44
会計学勉強中さん、こんばんは。
圧縮記帳は文字どおりのニュアンスからすると直接減額が想定されていそうですね。
税法が本来的に想定している(考えている)のは、直接控除方式といってよいかもしれません。
もっとも、経理方式としては、直接控除も積立金(剰余金)方式も認められているかと思います。
積立金がダメなのは、交換くらいではなかったかと記憶しております。
770. 会計学勉強中
2011年07月25日 23:12
先生、こんばんは。
いつも、的確かつ貴重な回答を有難うございます。
そうでした。私がボケておりました。
771. 会計学勉強中
2011年08月03日 18:01
先生、こんにちは。
いつも、的確かつ貴重な回答を有難うございます。
投稿番号765についての資料を見つけることが出来ました。
有形固定資産の測定において原価モデル以外に、再評価モデル(再評価日における公正価値からその後の減価償却累計額及び減損損失累計額を控除した評価額)が考えられるとして、その公正価値の評価をインカムアプローチで見積もる場合の問題点として次の3つが揚げられていました。
1.将来キャシュフロー等の予測期間、2.将来キャシュフロー等の予測の際の仮定、3.資本構成の変化。
このうち3.についてはなんのことやら分からないでおります。
772.
暮木孝司
2011年08月04日 00:33
会計学勉強中さん、こんばんは。
あっ、すいません。
全然トンチンカンなことをいってますね。
減損の使用価値を求めるときの割引率の話ですね。
割引率に資本コストを利用する場合に、借入資本コストと自己資本コストを加重平均して用いるようで、資本構成の変化が割引率に影響してしまうるということのようです。
いや、難しいですね。
773. 会計学勉強中
2011年08月06日 15:00
先生、こんにちは。
ラッシュアワーは、一段落したのでしょうか。
税理士試験受験生でない私は、気が引けておりました。
いつも、的確かつ貴重な回答を有難うございます。
とんでも、ございません。
私が、全くのパープリンで質問をしておりますので、質問自体がパープリンでした。
1.この場合の有形固定資産は自家建設の場合等で、借入資本利子の原価算入を前提した上での資本構成を言っているのでしょうか、或いは個々の資産云々ではなくて、企業としての自己資本と借入資本との構成割合をいっているのかという疑問がありました。
2.割引率=借入資本割合*借入金利率+自己資本割合*配当利回り、という関係式でよいのでしょうか?
774.
暮木孝司
2011年08月06日 22:36
会計学勉強中さん、こんばんは。
いや、今年のラッッシュアワーはすごかったです。
ようやく一段落といった感じでしょうか。
いや、割引率の算定も大変ですね。
イメージしたのは、割引率の算定に資本コストを用いる場合ですね。
その場合の割引率(資本コスト)は、おっしゃる感じかと思います(配当利回り(自己資本コスト)は、税引前ということのようですが)。
775. 会計学勉強中
2011年08月09日 22:36
先生、こんばんは。
二段落、三段落、四段落があったのですね。
いつも、的確かつ貴重な回答を有難うございます。
企業全体としての資本構成で考えざるを得ないのでしょうか?
個々の資産ごとに、又は資産グループごとの資本構成ということも考えられますが、実
行が困難であったり、無意味であったりするのでしょうか?
776.
暮木孝司
2011年08月10日 01:38
会計学勉強中さん、こんばんは。
たぶん厳密には、資産・資産グループごとに収益率を求めるのが理論的ということのようです。
個々の資産・資産グループの使用価値を求めるわけですので。
いわば、その代わりとして、企業全体の資本コストを利用した場合は、資本構成が影響するということではないでしょうか。
企業全体の資本コストを資産・資産グループの使用価値の算定に用いるということですので、個々の割引率を考えなくてよいので簡便ですが、そもそもがちょっと荒っぽいということかもしれません。
777. 会計学勉強中
2011年08月10日 22:54
先生、こんばんは。
いつも、的確かつ貴重な回答を有難うございます。
とてもよく分かりました。
778. 会計学勉強中
2011年09月02日 23:38
先生、こんばんは。
いつも、的確かつ貴重な回答を有難うございます。
減損会計における使用価値のうち、資産又は資産グループの継続使用によって生じると見込まれるキャッシュフローなのですが、資産又は資産グループを使用している事業から得られるキャッシュフローのうち当該資産又は資産グループに配分されるものと考えてよいのでしょうか?
例えば、従業員に支払う給料等を回収した残余の部分ということでよいのでしょうか?
779.
暮木孝司
2011年09月03日 00:33
会計学勉強中さん、こんばんは。
インフローからアウトフローを差し引いたものかということでしょうか?
これはおっしゃるとおりかと思います。
イメージとしては、資産や資産グループに係る営業利益に対応する純キャッシュフローに近いかと思います。
感覚的には営業利益に近いかと思います(減価償却費なんかはキャッシュフローには入らないですが)。
780. 会計学勉強中
2011年09月05日 10:22
先生、こんにちは。
いつも、的確かつ貴重な回答を有難うございます。
資産や資産グループに係る償却前の営業利益ということでしょうか?
無謀にいってしまいますと、いままでどおりの減価償却を続けると損益がマイナスになるために、取得原価を下げて減価償却と償却前営業利益が均衡させようということでしょうか?
かなり乱暴ですね。
781.
暮木孝司
2011年09月05日 21:16
会計学勉強中さん、こんばんは。
ザックリとは償却前の営業利益に近いです。
減損は、回収できない(将来の利益でまかなえない)簿価部分の切り下げです。
減損後に償却を続ければ(割引価値の話は置いておくと)おっしゃるとおりちょうど営業利益が均衡する感じにはなるかもしれないですね。
投資額(支出額)のうち、回収不能額を切り捨てると、投資額のうちの回収可能額が残りますので、ざっくりとは均衡するということでいいんではないかと思います。
782. 会計学勉強中
2011年09月07日 01:46
先生、こんばんは。
いつも、的確かつ貴重な回答を有難うございます。
減損における減損の兆候として、「市場価格が著しく下落した場合」というがありますが、通常の固定資産であれば、固定資産を市場価格で判断する合理性はないと思いますが、賃貸等不動産のように市場価格での評価が意味をもつ特別の資産の場合と考えてよいのでしょうか?
783.
暮木孝司
2011年09月07日 21:49
会計学勉強中さん、こんばんは。
実務指針なんかをみますと、実務上の負担を考慮してという意味が大きいようには思います。
固定資産については、厳密な意味での時価は分かりにくいとは思いますが、これに近似した簡便な指標(公示価格や相続税評価額等)を利用すると把握は簡単でしょうから。
あとは、処分が予定されているケースが例示されていますね。
784. 会計学勉強中
2011年09月08日 13:06
先生、こんにちは。
いつも、的確かつ貴重な回答を有難うございます。
なるほど、実務指針を読みますとよく分かるのですね。
以前にも、先生から実務指針について言及され、その有用性を認識していたにもかかわらずに、すっかり忘れておりました。
「実務指針を読もう」というシリーズがはじまったりして(笑)。
785.
暮木孝司
2011年09月08日 21:52
会計学勉強中さん、こんばんは。
試験的にも少し実務指針よりの出題が想定されるのかもしれません。
どんな形かはわかりませんが、「簡易版実務指針を読もう」なんていいのかもしれないですね(大変そう)。
786. 会計学勉強中
2011年09月10日 12:15
先生、こんにちは。
いつも、的確かつ貴重な回答を有難うございます。
先生、冗談ですので、真に受けないで下さい。
なんか、お願いしたようなかたちになってしまい恐縮します。
787.
暮木孝司
2011年09月10日 21:16
会計学勉強中さん、こんばんは。
あっ、3年くらいかけてやっちゃうとこでした(ウソです)。
簿記論の処理で狙われそうなところを厳選でといったニュアンスですので、お気になさらないで下さい(ガチでやったら大変なことになりますね)。
788. らぴすらずり
2012年04月12日 18:54
初めまして。いつも先生のブログと会計人コースを読んでいます。今年はまとめときに取り組んでおり、理解が深まっている気がします。
ところで、会計人コース付録のパーフェクトNaviに関する質問です。どこに質問していいのか迷ったので、こちらにしてみました。
問6−10の繰延資産の計上目的ですが、「当期の支出を将来の収益に対応させて・・・」とあると、費用収益対応の原則が思い浮かぶのですが、「費用配分の原則に基づいて・・・」となっています。
この二つの違いを期間的なものと量的なものとイメージしていたのですが、分からなくなってしまいました。
なぜ費用配分の原則に基づいたものなのかを
教えていただければ幸いです。
789.
暮木孝司
2012年04月12日 19:47
らぴすらずりさん、はじめまして。
よろしくお願いします。
確かに目的なり、根拠なりを考える場合には、費用収益対応の原則を考えるということで結構だと思います。
対応させるためには、配分の必要があり、その結果として資産計上されたものが繰延資産です。
その意味では、費用配分の原則「に基づき」ではなく、せめて費用配分の原則「により」としておくべきだったかもしれません。
その点をお含みおきのうえ、御利用いただければ幸いです。
790. 会計学勉強中
2012年05月23日 14:50
先生、ご無沙汰しておりました。
会計学勉強中です。
事情があって、会計学から離れておりましたが、また勉強を初めました。
宜しくお願いいたします。
費用収益対応原則なのですが、テキスト等からは、実現収益とこれに貢献した費用(発生費用又は未発生費用)を対応させるために要請される原則のようにとれましが、静態論の時代や、現金主義の時代には表面に出ることはなかったのでしょうか?
791.
暮木孝司
2012年05月23日 22:24
会計学勉強中さん、お久しぶりです。
こちらこそよろしくお願いいたします。
一般的にはそんな理解かなと思います。
損益を現金収支のタイミングでとらえるのであれば、対応という考え方自体を意識する必要はありませんので。
発生という切り口(ないしは実現という切り口)があるからこそ、対応という考え方が必要といえるように思います。
792. 会計学勉強中
2012年05月29日 00:57
回答ありがとうございます。
お礼が遅くなって失礼いたしました。
とてもよく分かりました。
793. 会計学勉強中
2012年06月16日 10:02
先生、こんにちは。
いつも、的確かつ貴重な回答を有難うございます。
概念フレームワークと個別の会計基準との関係なのですが、C/Fは情報価値の存在により、リース会計では表現の忠実性により意思決定有用性ありとされ、資産除去債務、賃貸等不動産、工事契約は国際的コンバージェンスということで比較可能性が、また情報ニーズの充足が意思決定有用性を推定させるということでしょうか?
794.
暮木孝司
2012年06月17日 08:44
会計学勉強中さん、こんにちは。
日本の会計基準は、概念フレームワークからのみで作られるというスタンスではないようですので、色々と考えてといった事情はあるかもしれません。
これまでに実施されていない新しい基準については、コンバージェンスといった観点にならざるを得ないかとは思います。
てか、そればっかりですね。
CFは概念フレームワーク以前の基準ですが、CF情報に価値ありとみているでしょうし、現行のリース基準は移転外の売買処理に関しては事前の注記情報もあったりして、情報価値ありとみたということでしょうか(コンバージェンスもあるでしょうが)。
難しいですね。
795. 会計学勉強中
2012年06月19日 09:05
先生、こんにちは。
いつも、的確かつ貴重な回答を有難うございます。
とても、よく分かりました。
796. 会計学勉強中
2012年06月26日 16:29
先生、こんにちは。
いつも、的確かつ貴重な回答を有難うございます。
株式取得による子会社化は、企業結合会計にいう取得に該当するのでしょうか?
797.
暮木孝司
2012年06月26日 17:58
会計学勉強中さん、こんにちは。
取得は支配の獲得を意味します(企業結合基準9)。
ですので、株式の取得による子会社化(支配の獲得)も取得に該当するかと思います。
798. 会計学勉強中
2012年06月30日 04:50
先生、こんにちは。
いつも、的確かつ貴重な回答を有難うございます。
よく分かりました。
799. 会計学勉強中
2012年07月11日 21:52
先生、こんばんは。
いつも、的確かつ貴重な回答を有難うございます。
現金そのものも、金融資産といってよいのでしょうか?
金融資産が現物資産との対語であれば、当然なのでしょうか?
800.
暮木孝司
2012年07月11日 22:36
会計学勉強中さん、こんばんは。
金融商品会計基準なんかでも金融資産に含まれていますね。
現物資産と違って、基本的には、誰が持っていても同じってことかもしれないですね。
801. 会計学勉強中
2012年07月12日 00:52
先生、こんばんは。
いつも、的確かつ貴重な回答を有難うございます。
なるほどそうなんですね。
貨幣資産から、金融資産へと分類を新設した意義はどのようなものがあるのでしょうか?
話は、違ってしまうのですが、金銭債権は取得価額で評価されるのが原則ということですが、商品の売掛金についても商品の売買価額を取得価額というのでしょうか?
802.
暮木孝司
2012年07月12日 11:56
会計学勉強中さん、こんにちは。
えーっと、すごくぼんやりしておりますが、価格変動を狙った資産が増えたということなのかもしれません。
売買目的有価証券やデリバティブ資産等のように価格変動そのものを狙った資産には、従来の考え方とはやや異なる論理が必要ということなのでしょうか。
投資の目的に応じた評価を行う必要があるってことかもしれません。
売掛金については、売買価額が取得価額ということでよいのではないかと思います。
803. 会計学勉強中
2012年07月13日 22:58
先生、こんばんは。
いつも、的確かつ貴重な回答を有難うございます。
貨幣性資産は、未投下又は回収過程にある資本ということで評価額を回収可能額としていたかたと思いますが、これでは売買目的有価証券やデリバティブ資産等についての説明が困難ということでしょうか?
もう一つお願いいたします。
金融資産の消滅の要件にあります、権利に対する支配が他に移転した場合として、譲受人の契約上の権利が譲渡人及びその債権者から保全されていることとありますが、具体的にはどういうことを言っているのでしょうか?
804.
暮木孝司
2012年07月14日 01:00
会計学勉強中さん、こんばんは。
事実上の違いは、売買目的有価証券やデリバティブ資産等かと思いますが(時価評価で差額が損益)、括りとしては外形上は、時価を適用すべきという区分というべきでしょうか。
譲受人の計約上の権利が保全されていない例としてローンパティーシペーションがあげられることが多いようです。
当初の契約がそのままですと証券化された債券を購入した投資家は、銀行が倒産すると損してしまいます。
当初の債権が移転しているわけではないので、、譲受人の権利が保全されていないことになります。
って、難しいですね。
805. 会計学勉強中
2012年07月21日 10:54
先生、こんにちは。
いつも、的確かつ貴重な回答を有難うございます。
ローンパティーシペーションという参加契約があるのですね。
存在自体を全然知りませんでした。
実質的には債権譲渡であり、法形式的には債権は譲渡されていないということでしょうか。
この場合には、債権の対価相当額の金額が資産として計上されるとして、利息の支払い義務や元本相当額の支払義務が負債計上されるのでしょうか?
806.
暮木孝司
2012年07月21日 23:37
会計学勉強中さん、こんばんは。
そうですね。
債権が譲渡されていないとするなら貸方は、負債計上されるってことかと思います。
債権が譲渡されているなら貸方は、資産を減少させることになりますね。
資産の消滅を認識するか(貸方・資産)、しないか(貸方・負債)という分岐になるかと思います。
807. 会計学勉強中
2012年07月25日 23:55
先生、こんばんは。
いつも、的確かつ貴重な回答を有難うございます。
ローンパティーシペーションが債権譲渡と認められないのであれば、借入金としての扱いになるのでしょうか?
この際の勘定名は「ローンパティーシペーション借入金」とかになるのでしょうか?
また原債権とのひも付き関係はどのように表示するのでしょうか?
ちょっと、ノンリーコスローンに似ているでしょうか?
808.
暮木孝司
2012年07月26日 22:51
会計学勉強中さん、こんばんは。
ちょっと実際のところは分かりませんが、経過規定(基準42)がある以上、むしろこちらが多いのかもしれないですね。
科目ないし表示は金融機関のものを使うんでしょうか。ちょっと分かりませんが、内容的には借入金ってことになるんでしょうね。
ノンリコースローンは、元の資産で賄える分しか責任を負わないローンですね。
責任の在り方が似てるのかな?ちょっと分かってないですが。
会計制度委員会報告第3号なんてのがありますね。
何か難しいですが、よろしかったら、ご参考まで。
809. 会計学勉強中
2012年07月26日 23:02
先生、こんばんは。
いつも、的確かつ貴重な回答を有難うございます。
ノンリコースローンは返済原資となるものが特定資産に限られるということで、ローンパティーシペーションも原債権が返済原資になるということで似ているように思いました。
全然、駄目でしょうか?
810.
暮木孝司
2012年07月26日 23:32
会計学勉強中さん、こんばんは。
私がローンペーティーシペーションをよく分かってないのかもしれないですが、やっぱりピンときてないです。
金融機関が貸付金を分割して販売するといったイメージなんですが、お金の流れは似てるかもしれないですね。
責任の在り方はちょっと違う気がします。
はい。
811. 会計学勉強中
2012年08月14日 14:37
先生、こんにちわ。
いつも、的確かつ貴重な回答を有難うございます。
とんでもございません。
私が例のごとく、わけのわからない状態になっております。
ローンパティーシペーションは、リスク経済価値アプローチにより消滅を認識することができ、財務構成要素アプローチでは消滅を認識できない旨の記述を見つけました。
財務構成要素アプローチでは、消滅を認識できないとはどういうことなのでしょうか?
なにか、飛んでもない思い込みをしていて全くの逆のことを思っていたようです。
812.
暮木孝司
2012年08月14日 18:42
会計学勉強中さん、こんにちは。
消滅の認識認識としては、リスク・経済価値アプローチ(全部移転が前提)の方が厳しいですので、財務構成要素アプローチ(部分移転を認める)では、消滅を認識できないというのはちょっと分かりにくいですね。
ローンパーティーシペーションは、法的には、債権の譲渡ではないので、消滅の認識はできない。
でも、実質的にリスクと経済価値が移転していると考えられるなら債権譲渡として消滅を認識することができるといったあたりかもしれないですね。
813. 会計学勉強中
2012年08月15日 11:12
先生、こんにちわ。
いつも、的確かつ貴重な回答を有難うございます。
なるほどとてもよく分かりました(←本当に大丈夫?)。
もう一点、引っかかってしまいましたのは、オフバランスといっても、新たな勘定がB/Sにのることになるので、流動化(債権が現金に変わる)ということのほうが適切でないのかと思ってしまいましたが、これは考えて
みますとかなりの「いいがかり」なのかもしれませんね(笑い)。
814.
暮木孝司
2012年08月15日 13:59
会計学勉強中さん、こんばんは。
ローンパーティーシペーション難しいですね。
金融資産の消滅の認識に関しては、そもそもの2分岐で会計処理が変わる。
そのこととごく一般的なローンパーティーシペーションの話がごっちゃになってたかもしれません。
消滅を認識しないときに負債をたてるというのが実感としては私も分かりにくいですね。
815. 会計学勉強中
2012年08月17日 13:35
先生、こんにちわ。
いつも、的確かつ貴重な回答を有難うございます。
ローンパーティーシペーションの会計処理及び処理に関する資料を見つけることもでき、牛歩の歩みですが、お陰
様で理解が進みました。
逆に、リスク経済価値アプローチでは消滅を認識できないけれど、財務構成要素アプローチでは消滅を認識できる場合としてはどのようなものがあるのでしょうか?
>消滅を認識しないときに負債をたてるというのが実感としては私も分かりにくいですね。
ノンリコースローンに似ていると以前に書込みましたのがこの点でした。
原債権を担保にして或いは、返済原資として借入を行うということが似ているように思いました。
816.
暮木孝司
2012年08月17日 17:20
会計学勉強中さん、こんにちは。
なんか私の当初の話が一般論と国内の一般的な実務とゴチャゴチャになっていたかもしれません。
ごく一般論ですとリスク・経済価値アプローチは部分移転を認めないわけですから、財務構成要素アプローチなら認められる場合「も」あるという感じになるかと思います。
ただ、ローンパティーシペーションの例などは、リスク・経済価値アプローチにおける移転要件をゆるく考えて、消滅の認識を認めようということではないかと思います。
ここのところの構成は、基準上は、本来的には消滅の認識要件を満たしていない。
でも、実務に鑑みて消滅の認識を認めるという構成ですね。
私自身も実際に消滅の認識が行われないケースを存じているわけではありません。
いわば考え方の分岐に基づく処理とでもいった方がいいかもしれないですね。
817. 会計学勉強中
2012年08月17日 20:53
先生、こんばんわ。
いつも、的確かつ貴重な回答を有難うございます。
曖昧な表現をしてしまい、失礼しました。
>逆に、リスク経済価値アプローチでは消滅を認識できないけれど、財務構成要素アプローチでは消滅を認識できる場合としてはどのようなものがあるのでしょうか?
「逆に、」ではなくて、「ところで」でした。
ローンパーティーシペーションは置いておいて、リスク経済価値アプローチでは消滅を認識できないけれど、財務構成要素アプローチでは消滅を認識できる場合としては具体的にはどのようなものがあるのでしょうか?
818.
暮木孝司
2012年08月17日 22:26
会計学勉強中さん、こんばんは。
基準では、金融資産を譲渡した後に回収業務サービス業務を引き受ける例があがってますね(57)。
貸付金や有価証券などでも、契約で元本部分だけを譲渡するなんてした場合なんかもそうかもしれません。
なかなか取引そのものがメジャーじゃないので分かりにくいですね。
819. 会計学勉強中
2012年08月21日 10:59
先生、こんにちわ。
いつも、的確かつ貴重な回答を有難うございます。
先生のサイトに、新株予約権付社債や手形
割引の記事があり、財務構成要素アプローチというのがよく分かりました。
(←やはり先生なしではやっていけない体に
なってしまっています。依存症或いは甘えでしょうか)
しかし、ばらばらにして消滅を認識すると紐つきの関係とかをはっきりさせないと分けが分からなくなってしまうのではないかと余計な心配をしてしまいました。
820.
暮木孝司
2012年08月21日 12:21
会計学勉強中さん、こんにちは。
あっ、手形割引とかありましたね。
厳密には、新たな条件を付加した販売(買い戻し条件付の譲渡)に近いのですが、そもそもなじみのある取引事例が少ないので、これは活用していかないといけなかったですね。
紐つきの話がちょっと分かっていませんが、債権なら債権の一部を消滅させるとというニュアンスなんでしょうか。
同じものの一部を消滅させるってことになるとそういう問題もあるのかもしれないですが、構成要素ごとにってことですとそれほど大きな問題はないのかなという気がいたします。
821. 会計学勉強中
2012年08月21日 22:20
先生、こんばんわ。
いつも、的確かつ貴重な回答を有難うございます。
今回もまたとても勉強になりました。
822. 会計学勉強中
2013年12月11日 17:18
先生、お元気でしょうか。
ご無沙汰しておりました。
また、会計学の勉強(総論から)を初めました。宜しくお願いいたします。
負債の分類なのですが、流動固定は財務安全性の観点からの表示上の分類であり、貨幣性収益性は評価上(支払予定額・現金受入額)の分類かと思うのですが、債務・非債務の分類の必要性というのはどういうものなのでしょうか?
負債が「企業が負っている経済的負担」と考えますと、債務性の負債は当然に負債として計上すべきものであり、非債務性は会計上の負債ということで、負債として認識するために要件が必要であり、負債性に係る分類なのでしょうか?
823.
暮木孝司
2013年12月18日 09:44
会計学勉強中さん、お久ぶりです。
債務性による分類の重要性は落ちたかなと思います。
特に商法・会社法とのリンクが強かった時代には、商法・会社法で債務性を問題にする場合もありましたが、今は会社法が会計に口をはさむ感じではありません。
その意味では会計には大きな影響のない分類といっていいかもしれませんね。
824. 会計学勉強中
2013年12月24日 12:40
先生、こんにちわ。
いつも、的確かつ貴重な回答を有難うございます。
雑事に追われてしまい、お礼が遅くなってしまい失礼をしました。
商法・会社法では、債権者保護の観点から、換金価値のある純資産を計算することに一定の重点を置いていて、会計的資産や会計的負債については、その資産性・負債性について一定の慎重な態度があるということでしょうか。
825.
暮木孝司
2013年12月25日 22:26
会計学勉強中さん、こんばんは。
これまで商法・会社法では換金価値のある財産計算にある程度の重点が置かれていた。
ただ、会社法では会計とはやや距離を置いている感じですので、商法・会社法との関連での議論としては債務・非債務といった議論は重要性が乏しくなったという感じですね。
826. 会計学勉強中
2013年12月27日 03:34
先生、こんばんわ。
いつも、的確かつ貴重な回答を有難うございます。
とてもよく分かりました。
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