【為替予約の意義】

為替予約とは、外貨建金銭債権債務の決済時の為替相場を前もって決めておくことをいいます。

決済相場の予約が為替予約です。

たとえば、

4月1日仕入(1ドル)、
4月30日決済の輸入取引について、
4月1日に、105円で為替予約を行うことは、

4月1日現在で、4月30日の支払い(ドル)の換算相場を固めることを意味します。

この場合、4月30日の決済は、1ドル×105円=105円になります。

現実の為替相場(直物相場)の変動は、関係しません。


まずは、取引と相場を整理しておきましょう。

輸入のケースであれば、「仕入(輸入)決済、為替予約」があります。

レートには、「取得時レート(HR)、決算時レート(CR)、予約レート(FR)」があります。



【為替予約の会計処理】

為替予約の会計処理には、「独立処理」(債権債務と為替予約を別個に換算)と「振当処理」(債権債務を予約相場で換算)の二方法があります。

「独立処理」が原則的処理方法です。



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