文章力(国語力といってもよい)が、簿記の出来、不出来に影響するかといえば、私はかなりの程度で影響すると思う。

おおざっぱな印象でいえば、簿記以外の国語力で10点や20点は違うのではないだろうか(あくまでも答練ではなく、本試験の話である)。

とはいえその点数の開きを埋めるような国語力はそう簡単には身につかないし、簿記の指導に小説を読んだり、作文を取り入れる訳にもいかない。

そもそも付け焼刃の指導で、それほどの効果が見込めるとも思えない。

それでも私は、簿記以外の本を読むことが「簿記にとって」ムダだとも思わないし、例えばブログで日々あった出来事を記録する事や新聞の社説か、コラムあたりをまとめるなんてのも実は有効ではないかとすら思っている(簿記一科目に限った対時間効果は低いが)。



簿記の具体的な指導でも文章は大事にしたい。

もちろん理解の過程で、図や表といったビュジュアルを用いることも大事である。
理解なしの記憶では、定着率が低すぎる。

それを反復でこなすには、「簿記論」一科目といえども膨大な時間が必要であろう。

簿記の学習上、ビジュアルが不要という訳では、もちろんないのはわかっている。

しかし、結局、問題は、文章で出題される。

実際の試験では、状況を図解してくれることもないし、普段は、表形式で整理されているものが、文章で出されたりもする。

問題を読み解くには、文章の力が不可欠なのだ。

普段の学習で余りにビジュアルにたより過ぎると実際の試験(専門学校の答練ではない。

本試験である)での「文章のハードル」はより高くなってしまうのではないだろうか。

しかし、そのために別途の時間を割くことができないならば、せめてテキストや普段解く問題、そしてこのブログくらいはしっかりと読みたい(ほりょ)。

このブログがほぼ文章のみで構成されているのは、決して管理者のパソコンスキルの問題ではない(ほーっ)。

このブログには、このような深い意図が背後に隠されているのである。多分(た、多分かい)。