【企業目的と簿記の目的】

企業と家計の違いは、営利目的か否かにあります。

企業活動の主目的は利益の獲得です。

企業活動をとらえる企業簿記も利益の計算(損益計算)に主眼が置かれます。

典型的な株式会社企業を想定すれば、企業は、株主から資金を募り、その資金で企業活動を行い、その成果たる利益を株主に配当という形で還元します。

この一連の流れを、仕訳で確認しておきましょう。

期中:
(借)現  金150 (貸)収  益150
   費  用100    現  金100

決算:
(借)収  益150 (貸)損  益150
   損  益100    費  用100
   損  益 50    繰越利益剰余金50

株主総会:
(借)繰越利益剰余金50 (貸)未払配当金50

配当支払時:
(借)未払配当金50 (貸)現  金 50

収益・費用 → 損益 → 繰越利益剰余金 → 未払配当金 →現金(の減)

このような流れをまずは実感して欲しいと思います。

個々の仕訳を覚えるだけだと後で苦しくなりますので、流れでおさえたいところです。



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