【利益率・原価率、付加率】

利益率・原価率と付加率(利益加算率・値入率)の算出方法は、次のとおりです。

「利益率」 = 利益/売価

「付加率(利益加算率・値入率)」 = 利益/原価


利益率に対応するのが「原価率」で、原価/売価です。

例えば、売価100円、原価80円、利益20円のケースでは、

利益率20% 原価率80% 付加率25%です。

一般商品販売以外にも、特殊商品販売、本支店会計等でも必要な知識なので各率の意味をしっかり把握しておきましょう。



【原価率算定上の留意点】……「売上値引・割戻は控除前」

簿記論の出題では、特に原価率の算定が課題です。

もっとも難易度が高い総合問題では、なかなか算出が難しい場合も少なくありません。

相対的な話なので、難易度が低ければやはり合わせなければならないでしょう。

財務諸表の数値(結果としての数値)を利用した分析とは異なります。

簿記論の出題で算出しなければならない原価率は、「売価をつける段階で想定している原価率」、いわば「予定原価率」です。

要は、この位の原価率でいこうという意味での原価率です。

したがって、その後に値引や割戻し(売上値引や割戻)があってもこれは控除しない(控除後であれば加算する)ことになります。



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