【減価償却費の計算】
【取得原価の推定】
【取得原価の推定が出題される意味】
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例えば、次の条件により、定額法による減価償却を行う場合を考えてみましょう。
建物100円 耐用年数10年 残存価額10%
減価償却費は、次のように計算されます。
(100円−100円×10%)÷10年=9円
多くの方は、電卓で、
100 × .9 ÷ 10(0.9の「0」は省略できます)
とやっているのではないでしょうか。
間接法:(借)減価償却費9 (貸)減価償却累計額9
直接法:(借)減価償却費9 (貸)建 物 9
【取得原価の推定】
(決算整理前試算表)
建物 91
(決算整理事項)
建物 取得原価? 耐用年数10年 残存価額10% 建物は前期首に取得
取得原価100が仮に分からないなら取得原価をXとおいて、
X − X×0.9÷10×1=91
という関係が成り立つので、この式を解いて、
X − 0.09X=91
0.91X=91
∴ X=100
慣れると電卓のみで、
(.9÷10×1)−(1M+91÷MR)=(−)100
でいけます。
マイナス部分を先に計算すると答えがプラスでだせますが、最初の部分を慎重にやって、解答のマイナスを無視する感じでいいのではないでしょうか。
【取得原価の推定が出題される意味】
このような取得原価の逆算そのものを解き方として覚え込むというようなことは不要です。
また、その意味もないと思います。
定額法による減価償却費の計算ができるなら、減価償却の仕組みを理解しているなら、そのうちの条件が欠けていてもそこは求められるハズだというのが問題の意図でしょう。
数式をたててそれを解くことそのものを求めているわけではないでしょう。
もっとも初めてこのような問題に接してできるかどうかは、また微妙な話だったりします。
トータル微妙ですが。
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