【銀行勘定調整表】
「銀行勘定調整表」は法令等で形式が決められているわけではありません。

作成すること自体も企業の任意です。

企業残高と銀行残高との不一致の原因がはっきりしてさえいればよいです。

もっと端的にいえば別に表形式にする必要もありません。

もちろん試験で出題されるとすれば表形式でしょうが。


作成の義務付けがない表の摘要に書かなければならない事も決まっていません。

ある程度一般化している項目の名前(未取付小切手、未渡小切手等)はおさえた方がいいでしょう。

仮に何かを記入することを求められたとしても、考えることに時間をとられるなら、問題の文章をそのまま抜粋して書いておけばよいでしょう。

決算整理を考えれば両者(銀行残と企業残)の調整法(とくに企業側の修正)をおさえることが大事で、不一致原因の呼称にとらわれる必要はありません。



【不一致原因】
(1)時間外預入 (銀行残にプラス) ……仕訳なし
(2)未取付小切手(銀行残をマイナス)……仕訳なし
(3)未渡小切手 (企業残にプラス) ……当座預金××× 未払金等×××
(4)振込未記帳 (企業残にプラス) ……当座預金××× 売掛金等×××
(5)引落未記帳 (企業残をマイナス)……○○○○××× 当座預金×××
(6)未取立小切手(銀行残にプラス) ……仕訳なし


【銀行勘定調整表の形式】
(1)両者調整法
(2)企業残高基準法
(3)銀行残高基準法


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