税理士試験 簿記論 講師日記

税理士試験 簿記論、財務諸表論、簿記検定の問題、学習方法等をアドバイス。

純資産

平成19年 簿記論講座 10月(まとめ)

【10月 講座一覧】
第1回(商品販売)
第2回(商品勘定の処理)
第3回(原価率・利益率)
第4回(商品の期末評価)
第5回(売価還元法・仕入諸掛)
第6回(個人企業、純資産の部、設立・増減資等)
第7回(剰余金の処分等)


【総合問題演習】
今月学習した内容の項目を中心とした30分程度の総合問題を3〜4題程度選んで、繰り返し解きましょう。

(1)1回目は、時間を気にせず(ただし計る)最後まで解く→間違えた部分の「テキスト等」での確認
あくまでも確認するのは、知識であって、問題が解けさえすればよい訳ではないことを意識するとよいのではないかと思います。

(2)2回目以降は、時間を意識する。
確認するのは基礎・応用期では、あくまでも知識ではありますが、効率的な問題の解き方も模索する必要があります。
そのためには、「同じ問題」を解き方(手順、方法等)を変えて何度か解くのが効果的ではないかと思います。

(3)完答・制限時間の7割程度で打ち止めでいいと思います。



【9月 講座一覧】
第1回(簿記一巡)
第2回(現金預金)
第3回(債権債務)
第4回(手形)
第5回(貸倒れ・引当金)
第6回(有価証券機
第7回(有形固定資産機
第8回(無形固定資産・繰延資産)

平成19年 簿記論講座 10月第6回(個人企業、純資産の部、設立・増減資等)

【学習時間の目安】
(1)インプット(2時間)
(2)問題演習(2時間)


【要チェックポイント】
(1)個人企業の資本(引出金勘定、資本振替は貸方・資本金)
(2)純資産の部の表示
(3)設立、増減資の会計処理(増資の効力発生は「払込期日」)


【個人企業の資本】
(1)勘定科目……資本金のみ(+引出金)

(2)資本振替
純利益の場合……(借)損  益××× (貸)資 本 金×××
純損失の場合……(借)資 本 金××× (貸)損  益×××

(3)引出金
引出時……(借)引 出 金××× (貸)現金預金×××
決算時……(借)資 本 金××× (貸)引 出 金 ×××


純資産の部の表示
騎主資本
 1.資 本 金
 2.新株式申込証拠金
 3.資本剰余金
  (1)資本準備金
    株式払込剰余金、合併差益等
  (2)その他資本剰余金
    資本金及び資本準備金減少差益、自己株式処分差益
 4.利益剰余金
  (1)利益準備金
  (2)その他利益準備金
    任意積立金、繰越利益剰余金
 5.自己株式
 6.自己株式申込証拠金
局床繊Υ校産抗枦
型軍予約権


【株式会社の設立・増資・純資産の部の計数の変更の会計処理】
(1)設立
※払込期日を設けた場合
(ア)募集時……………処理なし
(イ)申込取扱期間……現金預金   ××× 新株式申込証拠金×××
(ウ)払込期日…………新株式申込証拠金××× 資 本 金 ×××

(2)資本金の増加(増資)
(借)現金預金××× (貸)資 本 金××× ←払込価額の1/2以上

(3)株主資本の計数の変更
※資本金・資本剰余金間の変更、利益剰余金間の変更が可能で、資本金・資本剰余金と利益剰余金との間の変更は認められていません。
(イ)資本金・資本剰余金間の変更
例:準備金・その他資本剰余金の資本組入
(借)資本準備金××× (貸)資 本 金×××
   その他資本剰余金

(ロ)利益剰余金間の変更
例:利益準備金の取崩し
(借)利益準備金××× (貸)繰越利益剰余金×××

(4)株式分割
株式数の増加のみを認識する


【チェック問題】オススメ度(◎→○→△、※は参考)
基礎 基礎編36(○)
基礎 基礎編38(○)
基礎 基礎編39(○)

純資産の部

「新しい簿記の話」を続けています。
ここまでの話を少し整理しておきます。
メインは、次の二点です。

●「資本の部」が「純資産の部」になる。
●「株主資本等変動計算書」が導入される。
(試験的な影響は、平成19年度以降になると思います)

株主資本等変動計算書は、「純資産の部」の「一会計期間における」変動を示した計算書です。
という訳で、新しい「純資産の部」の柱をご紹介しておきます。

機ヽ主資本
  1 資本金
  2 資本剰余金
  3 利益剰余金
  4 自己株式
供”床繊Υ校産抗枦
  1 その他有価証券評価差額金
  2 繰延ヘッジ損益
  3 土地再評価差額金
掘/軍予約権

目を引くのは、繰延ヘッジ損益と新株予約権ですが、これは後日、機会があったら触れたいと思います(←っていうか、よくわかってませんが)。
いずれも負債項目だったものの移籍になります。
この変更に伴って、会計処理が大きく変る訳ではありませんが、名称や柱立てが変り、負債からの移籍もあることになります。

次回以降で、このような「純資産の部」の考え方を以前から続けている持分、資本、純資産という言葉の持つ意味と関連付けてみたいと思います。
というか関連付けられたらいいな。
というか関連付くのか?

純資産って何だ?

来年の試験には、直接影響はありませんが、新しい簿記の話です。
今までの資本の部は、純資産の部に衣替えすることが予定されています。
さて、さて、この「純資産」って何でしょうか?

簿記上は、資産−負債が「純資産」ないしは「純財産」と呼ばれます。
むむむっ。
こりは、資本と同じ?

資産−負債=資本

資産−負債=純資産

おおおっ。
これは、同じです(きっと)。
この場合の「資本」と「純資産」に違いがある訳ではないでしょう。

では、これはどうでしょうか。

資産=負債+資本

資産=負債+純資産

むむむっ。
ただ単に式の項目を移項(だったかな)しただけなのに、どうも下の式はみたことがありません(私がないだけか?)。

純資産は、どうやら、「資産−負債」に限定して使われているらしいことがわかります。
これに対して、資本は、やや異なる意味合い「としても」使われることがあるといったところでしょうか。
必ずしも「資産−負債」という意味としてだけではなく、「資産」や「負債」とは独立した「資本」という言葉が使用される場合もあるといった方がよいかもしれません。

こう考えるとわざわざ「資本の部」から「純資産の部」へと名称を変更した事は、その変更内容をとってもよくあらわしているといってよいかもしれません。

で、そんじゃ「純資産の部」って、どんななのかは、

つづく。

(★)純資産の部の表示

【純資産の部】
機ヽ主資本
1.資本金
2.新株式申込証拠金
3.資本剰余金
(1)資本準備金(株式払込剰余金・合併差益等)
(2)その他資本剰余金
   資本金及び資本準備金減少差益、自己株式処分差益
4.利益剰余金
(1)利益準備金
(2)その他利益剰余金
’ぐ媽冦金
繰越利益剰余金
5.自己株式
6.自己株式申込証拠金

供”床繊Υ校産抗枦
掘/軍予約権

とにかく重要性は高いので、覚えましょう。
いくつか留意点です。

改正により「新株式払込金」が生じることはなくなっています。
また、申込証拠金の位置が、それぞれ資本金(新株式申込証拠金)、自己株式(自己株式申込証拠金)と「下に」位置することになりました。

「その他資本剰余金」は、「その他の資本剰余金」ではないので、注意しましょう。
この点も、資本剰余金と利益剰余金とで対照的になりましたのでおさえやすいのではないかと思います。


【関連記事】
自己株式
自己株式の取得
自己株式の処分
自己株式の消却
純資産の部の表示
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