税理士試験 簿記論 講師日記

税理士試験 簿記論、財務諸表論、簿記検定の問題、学習方法等をアドバイス。

デリバティブ

デ、デリバティブ

今、為替予約の独立処理について書いていますが、いよいよ本題に入っていきます(い、いよいよ?)。
それは何かといいますとデリバティブ、ヘッジ会計です。

かなり直接的なきっかけは、先日の日商簿記検定1級の会計学の出題です。
税理士試験の簿記論では、必ずしもデリバティブ取引が頻出という訳ではありません(昨年、個別ででましたが)。
今後は、頻出という訳ではないにしろ、当然にやっておかなければならない項目になっていくでしょう。

ただ、です。
分岐が多いんです。
ですから、きっちりと整理して、重要な項目を重点的にやるというような学習をしておかないとなかなか効果は見込めないと思います。

デリバティブには、4類型がありますが、その4類型の概要をみて、設例や問題をやってというまでで、かなりのボリュームがあります。
その段階でかなり疲れます(そりゃ私か)。

そして、その程度の学習ですとたぶん昨年の本試験の出題も日商1級の出題も解けないです。
うーん。困った。

絞りましょう。
現実の実務的な重要性を考えますとスワップ取引は欠かせないと思います。
また、会計基準でのウェイトを考えますと典型的なヘッジ会計の処理を理解しておく必要があると思います。
ヘッジ会計には、繰延ヘッジと時価ヘッジがありますが、現状での時価ヘッジは、その他有価証券を対象としたもの以外ありませんので、その他有価証券に係る取引で、ヘッジ会計の意味を理解するのがよいのではないかと思っています。

時期的に早すぎるという気がしますが、これは、春先からはじめたとするとまた、最後までいかないおそれがあるという私の側の都合です。

デリバティブ、ヘッジ会計というとどうしても腰が引けてしまう方が多いかと思いますが、会計処理そのものは難しくありません。
難しい、わかりにくいとすれば、やはり取引そのものです。
ですから、取引そのものを緩やかに理解するように努めれば、会計処理は、難しくありません。
難しくありません。

難しくありません。

よーし、がんばるぞー(←難しいんでしょ ← 難しくありません!!)。


参考までに今までのデリバティブ関連の記事です。
がんばってみようかなと思う方はどうぞ。
でも、それよりも基礎項目は、よりがっちりお願いいたします。

デリバティブ・ヘッジ会計

どこまでをやるのか?(デリバティブ)

デリバティブは、税理士試験では、頻出という感じではありません。
ただ、公認会計士試験での出題実績は多いですし、日商1級での出題実績もあります。
今後は、やっておかなければならない項目になっていくのではないかと思います。

ただ、非常に難易度が高いものも多く、分岐が多いのが特徴です。
いくらやってもまだあるのかといった感があります。
あまり細かい点を追いかけるのは得策ではありません。
もっとも為替予約(デリバティブの一種です)は、別格と考えてください。
振当処理も、独立処理もバリバリにこなせるようにしておくべきでしょう。

デリバティブ関連でおさえて欲しいと思うのは、次の2点です。

(1)ヘッジ会計(時価ヘッジと繰延ヘッジ)
会計基準における取扱いを考えてもヘッジ会計は外せないと思います。
ヘッジ会計の基本をその他有価証券を例にとって考えてみるといいかと思います。
有価証券の評価がしっかりしていれば、それほど難解という訳ではありません。
時価ヘッジ会計は、現状では、このその他有価証券にしか適用がありませんので、時価ヘッジと繰延ヘッジを比較するには、これしかないということになります。

(2)スワップ取引
それ以外のデリバティブ取引といっても出題される可能性が高いとするとやはり現実的な利用の多いスワップあたりではないでしょうか。
金融商品会計基準の制定以前にも税理士試験での出題事績があります。
これも会計処理が面倒というよりも、取引そのものがややこしいというのが難点で、ムリに会計処理をおさえるというよりも、取引の仕組みの理解に重点をおくべきではないかと思います。

スワップ取引

【スワップ取引の意義】
スワップ取引は、「将来の現金収支の交換」です。
典型的には、固定金利と変動金利による現金収支の交換があります。
スワップ取引はこのような利子率、通貨、有価証券の相場や指数等によって決定される将来キャッシュ・フローの交換を意味しています。


【基本的会計処理】
(1)契約時
仕訳なし
(2)決算時
評価益………スワップ資産     ××× スワップ利益(評価益)×××
評価損………スワップ損失(評価損)××× スワップ負債     ×××
(3)交換時
利益の場合……現金預金  ××× スワップ資産×××
                        スワップ利益×××
損失の場合……スワップ負債××× 現金預金×××
           スワップ損失

※仕訳の勘定科目には、さほど気にする必要はないと思います。
スワップ取引では、キャッシュ・フローの交換が差金決済で行われます。
そのためスワップ損益については、例えば金利を対象としたスワップ取引(金利取引)の場合、(スワップ)受取利息、支払利息といったその取引に係る勘定が用いられることが多いです。

オプション取引

【オプション取引の意義】
オプションは、付帯するといった意味で、一般的には、本体の附属品をオプションといいます。
デリバティブ取引の一種であるオプション取引も本体(この場合は売買)があってはじめて成り立つ取引です。

オプション取引は、「売買する権利の売買」取引です。
オプション取引は、取引所で行われる取引(取引所取引)です。
「将来において、有価証券等を一定の価格(行使価格)で売買する権利を売買する取引」がオプション取引です。

オプション取引における「売買する権利」には、買う権利(コール・オプション)と売る権利(プット・オプション)とがあります。
コール・オプションでは、買い手は売り手に手数料(オプション料)を支払い、将来においてある商品を一定の行使価格で売り手から「買う権利」を取得します。
プット・オプションでは、買い手は売り手に手数料(オプション料)を支払い、将来において、ある商品を一定の行使価格で売り手に「売る権利」を取得します。

オプション料を無視した場合、コール・オプションでは、行使価格<市場価格で、プット・オプションでは、行使価格>市場価格なら行使されることになります(利益がでる)。


【オプション取引の会計処理】
(1)コール・オプション
(契約時)オプション資産××× 現金預金    ×××
(転売時)現金預金   ××× オプション資産 ×××
               オプション売却益×××
(決算時)オプション資産××× オプション利益 ×××
(決済時)現金預金   ××× オプション資産 ×××
                オプション利益 ×××
(放棄時)オプション損失××× オプション資産 ×××

(2)プット・オプション
(契約時)現金預金   ××× オプション負債 ×××
(決算時)オプション損失××× オプション負債 ×××
(決済時)オプション負債××× 現金預金    ×××
     オプション損失 ×××
(放棄時)オプション負債××× オプション利益 ×××

※オプション取引においても、勘定科目そのものにこだわる必要はないでしょう。

先渡取引

【先渡取引の意義と種類】
先渡取引とは、「将来の特定の期日に、特定の価格で売買することを約束した取引」です。
先渡物取引は、「将来の売買の約束」であり、その本質は、先物取引と異なりません。
先に紹介した先物取引(狭義)と先渡取引をあわせて、先物取引(広義)という場合もあります。
先物取引との一般的な違いは、先物取引が取引所取引であるのに対して、先渡取引が相対取引である点があげられます。
先渡取引は、取引所取引ではないため、先物取引のように委託証拠金は必ずしも必要ではありません。
先渡取引は、相対取引であり、当事者間において自由に契約条件を定めることができます。
先渡取引の原資産としては、金利や為替が多いです。


【先渡取引の会計処理】
(1)取引開始時
 仕訳なし

(2)決算時
 (評価益)先渡(取引)資産××× 先渡利益  ×××
 (評価損)先渡損失  ××× 先渡(取引)負債×××

(3)決済時
(利益)現金預金  ××× 先渡(取引)資産   ×××
              先渡利益     ×××
(損失)先渡損失  ××× 現金預金×××
    先渡(取引)負債×××

※先物取引同様、勘定科目にさほどこだわる必要はないでしょう。
 取引開始時に仕訳がないのは、先物取引とは異なり、相対取引であるため、委託証拠金を要しないためです。

先物取引

【先物取引の意義と種類】
先物取引は、「将来の売買の約束」です。
「将来の特定の日に、特定の価格で売買することを約束した取引」が、「先物取引」と呼ばれます。

先物取引の対象となる資産は、取引所で取り扱われる有価証券等です。
その他にも特定の商品や特定の指標(日経平均等)を対象としたものがあります。

先物取引は、取引所で行われる取引で、代金決済も期日までに反対の取引を行って、差額のみのやりとりをする「差金決済」が一般的です。

例えば、ある株式を1月後に110円で買う先物取引を行った場合を考えてみましょう。
実際に1月後のその株式の時価が100円であったとします。
1月後にその株式を売り、その差額をこの場合であれば、支払うことのみを行うのが差金決済です。

(実際の購入の場合)
取引時:(借)有価証券100 (貸)未払金100

決済時:(借)有価証券110 (貸)現金預金110
    (借)現金預金100 (貸)有価証券110
       ○○損  10

(先物取引の場合)
取引時:仕訳なし

決済時:(借)○○損 10 (貸)現金預金10 ←ここが10が差金決済です。


【売建てと買建て】
先物取引が、現物取引と大きく異なるのは、売りの先行が可能な点でしょう。
現物の取引(通常の取引)である限り、無いものを売ることはできません。
しかし、先物取引の場合には、先行して売ることが可能です。
買いが先行することを「買建て」、売りが先行することを「売建て」といいます。

買い立てのケースだと、時価(先物価格等)が上昇すれば、利益が出て、逆に下落すれば、損失がでます。
これは通常の取引でも同様ですので、いいでしょう。
問題は、売建てのケースです。
売建てのケースは全く逆で、時価が上昇すれば、損失が出て、下落すれば、利益がでることになります。


【先物取引の会計処理】
(1)取引開始時
(借)先物取引差入証拠金××× (貸)現金預金×××

(2)決算時
評価益:(借)先物取引差金××× (貸)先物利益  ×××
評価損:(借)先物損失  ××× (貸)先物取引差金×××

(3)決済時
利益:(借)現金預金  ××× (貸)先物取引差入証拠金×××
                    先物取引差金   ×××
                    先物利益     ×××
損失:(借)先物損失  ××× (貸)先物取引差入証拠金×××
      先物取引差金×××

※なお、勘定科目にさほどこだわる必要はないと思います。
例えば、先物取引差金は、借方であれば、先物取引資産、貸方であれば、先物取引負債でもよいでしょう。
 以前に意見書で、会計処理が例示されており、上記勘定科目で紹介されている例が多いようです。


【先物取引差入証拠金】
通常、デリバティブ取引を開始した段階では仕訳は不要です。
デリバティブ取引は、純額で把握することとされています。
取引は、通常は、等価で行われますので、取引段階では仕訳なしです。

ただし、先物取引に関しては、取引所で行われる取引で、取引開始時に証拠金(保証金)が要求されます。
この分については、先物取引差入証拠金という勘定科目を使用するのが一般的です。

デリバティブ取引の基本的な会計処理

【デリバティブの会計処理】
(1)原則
デリバティブ取引は、契約締結時に認識し、決算日ごとに時価評価されます。
貸借対照表には、正味の債権債務を時価で資産または負債として計上するとともに、時価の変動による評価差額は当期の損益とされます。

(2)例外(ヘッジ会計)
デリバティブがヘッジ目的として利用される場合には、ヘッジ会計とよばれる特別な会計処理を適用することができます。
ヘッジ会計には、繰延ヘッジ会計と時価ヘッジ会計とがあります。


【時価】
デリバティブは、時価評価され、その評価差額は、その期の損益とされます。
問題は、その時価でしょう。
いわゆる市場(取引所)があるものについては、その市場での価格を、市場がないものについては、合理的に算定することになります。
デリバティブ取引のうち取引所取引が前提であるもの(先物・オプション)については、市場価格(貸借対照表日の取引所の終値)、相対取引が行われるもの(先渡・スワップ)については、合理的に算定された価額が時価とされるのが一般的といってよいでしょう。
簿記論で、時価を計算して算出することはないでしょう。

デリバティブへの道(5)

結局、社債は買いませんでした(←買えなかった、でしょ)。
でも、ちょっと悔しいんで、有価証券利息の計算方法は確認しました。
おりょ、最初から確認だけしておけばよかったのかな。
実際は、次のような感じです(数年前の話で、現在は確認していません。ちなみに簿記の試験には、一切関係ありません)。

額面100円×年利率×経過日数/365日=額面100円あたりの経過利息(円未満7桁まで算出、8桁以下切捨て)
額面100円あたりの経過利息×額面総額/100円=経過利息

半年ごとの利息という計算はしないようです。
また、額面100円あたりで一回だしといて、そこで端数処理が入るようです。
よく、日商二級の問題集なんかで、利率年7.3%とか、期間が73日や146日になるような出題がありますが、ぴったり割り切れるようにしておけば、こういった実際の計算とも一致するってことにもなるんでしょう。
365日を73日で割るとちょうど5ですんで。
でも簿記論の問題で、月割以外みたことないし。
おりょ、私は、いったい何をやってるんだか。

そうそう、デリバティブでした。
既発債の取引が機関投資家(他人のお金を運用したりする人達)を中心として行われる以上、そもそも個人投資家が社債の取引を考えること自体、間違っていたようです。
せいぜいが、余剰資金の運用として国債を買うくらいが想定できるといったところなのかもしれません。

本日の教訓。
債券取引は、一般の個人投資家向けではない。
私は、機関投資家ではない。
したがって、債券取引になじむこともできない。
三段論法ですね(←なんか違う気が、って、もしかして、おしまいですか)。

(6)へ

デリバティブのブ

いま、「デリバティブへの道」と題して書いていますが、なんか有価証券利息の話になってしまっています。
こういうことは、よくあることですが、軌道修正の意味も含めて、テキスト部分の最初をアップしておきました。

デリバティブをはじめとする金融商品についてどこまでやっておくのかというのは、大変難しいところだと思います。
直前の模試等に難度の高いものの出題もあるかもしれませんが、やはり会計基準にそれなりに規定のある部分はやっておいた方がいいのではないかとも思います。

ちょっと項目だけあげておきます。
(1)為替予約の処理
(2)その他有価証券での時価ヘッジと繰延ヘッジの確認
(3)金利スワップ

為替予約は、デリバティブの一種ではありますが、規定自体は、外貨基準にあります。
そして、外貨は、簿記論の学者試験委員のお二方の共通の専門分野でもあります。
実際の本試験で出題されるかはわかりませんが、どの専門学校の直前模試でもウェイトはかなり高い筈です。
直前の模試の前までにどんな問題がきても大丈夫というくらいに仕上げておくとよいと思います(って、言うのは簡単なんだよなあ)。

ヘッジ会計は、金融商品会計基準での量も少なくありません。
現状での時価ヘッジは、その他有価証券についてしか適用がありませんので、その他有価証券について、時価ヘッジと繰延ヘッジを対比させながら考えておかれるとよろしいのではないかと思います。

その他、デリバティブの種類は多いですが、ひとつだけあげるとすると金利スワップではないかと思います。
特例処理は、過去の出題実績もありますんので、できれば、おさえておかれるとよいのではないかと思います。

優先順位としては、(1)→(2)→(3)という感じではないでしょうか。

税理士試験でのデリバティブの出題実績はさほど多くはありません。
ですからあまりに難解な項目に手を出すのは、効率が悪い面があると思います(でないとは限りませんが)。
その取捨選択の参考にしていただければと思います。

デリバティブへの道(4)

端数利息の計算方法については、前からちと?でした。
もちろん、基本的には、額面×利率=利息 でいいんですが、問題は端数利息です。
例えば1月分の端数利息を計算する場合でも、

額面×利率×1月/12月=利息

と計算している場合と

額面×利率×1/2×1月/6月=利息

と計算している場合があったりします。
簿記論の計算では、月割が多いのでそれほど問題になることはないですが、実際の計算は当然、日割でしょう。
実際は、どう計算しているのかなあというのが知りたかった訳です。

これでまた、誰も知らないこと(別名、どうでもいいこと)を知ることができるなあとニヤつきながら、証券会社に電話をしました。
ところが、です。
まあ、相手にされていないんです。
どうも既に発行されている社債で購入が可能なものは少なく、それも百万円単位との事でした。
ひゃっ、百万ですか。
そ、そうなんですか。

まあ、私にとって百万円は、はした金ですが、諸般の事情により断念いたしました(はした金なのに断念したのね)。
どうも自分の印象では、簿記の問題でも市場からの買入償還なんてのがありますんで、結構、あるのかなあとも思っていたのですが、そもそも一般の社債の購入が、へなちょこ個人投資家なんかは相手にしていないようです。
最近は、個人向けの商品も開発されているようですが、それも基本的には、新規の発行を前提としたものなのでしょう。

ということで、本日の教訓。
既発の社債を買おうとすると転換社債(転換社債型新株予約権付社債)をすすめられて、それを断ると外債(外国の債券)をすすめられる。
ふーっ。

(4)へ

デリバティブへの道(3)

デリバティブは、金融派生商品と呼ばれます。
元になる金融商品の価格等の数値に連動した金融商品、それがデリバティブです。
元になる金融商品は、「原資産」と呼ばれますが、この原資産となる金融商品の典型に、株式や債券(社債等)があります。

今日は、私の債券取引のお話です。
実は、以前に債券(社債)を買おうと思ったことがあります。
しかし、勉強熱心な簿記論の事、邪心があった訳ではありません。
邪心があった訳ではありません(←だから、何故、二度いう)。
何故、買おうかと思ったかというと経過利息(端数利息)を払ってみたかったからです。

(例題)社債を買った。代金は、経過利息とともに現金で支払った。
(借)投資有価証券××× (貸)現金預金×××
   有価証券利息××× ←これです。

社債等の発行済の債券を買うときには、前回の利払からその日までの利息(経過利息)を売り手に払うというのが、慣行になっていて、簿記的には、この経過利息は、有価証券利息勘定で処理されます。
有価証券利息は、収益の勘定なのに最初に借方に出たりしますので、わかりにくいです。
「配当金領収証が現金」なんてのもそうですが、こういうのは、一度、体験してしまうと、なあーんだということになる訳で、自分で買って、計算書でも拝めば、人にも説明しやすいと思った訳です。

よし。社債を買おう。
簿記論は、勇んで証券会社へ電話をかけました。
さて、簿記論は、社債を買えたのでしょうか。
簿記論は、経過利息を払うことができたのでしょうか(←なんかオチがみえますな)。

デリバティブへの道(4)へ

デリバティブへの道(2)

デリバティブは、日本語では「金融派生商品」や「派生金融商品」と訳されます。
金融商品から派生するものがデリバティブです。
もう少し正確にいうと「金融商品の価格などの数値に連動して編み出された新たな金融商品」、それがデリバティブです。
デリバティブが金融取引から派生するものである以上、デリバティブの理解には、金融商品の知識が不可欠でしょう。
簡単な金融商品の取引について、書いていきたいと思います。

金融商品の代表選手というと株式と債券があります。
これと預金をあわせて考えると、

リスクの面では、
株式 > 債券 > 預金

収益の面では、
株式 > 債券 > 預金

という関係があります。

株式は、もっとも儲かる可能性が高いけれども、その分、リスクも大きいです。
うまくたちまわれば、大きく儲かるかもしれない株式。
収益も小さいけれど、リスクも小さい預金。
その中間に債券があります。
預金については、皆さんなじみがあるかと思いますので、次回以後は、債券や株式等の金融商品についてみていきたいと思います。

(3)へ

デリバティブへの道(1)

今回から「デリバティブへの道」と題して、デリバティブの会計処理を理解するうえでの予備知識として必要な事を書いていきたいと思います。
まだ、基礎的な項目で書いていないものもあるのですが、デリバティブを先行させる理由は、いくつかあります。
一つは、やはり苦手という声をよく耳にすること。
そして、もう一つは、簿記論の現在の試験委員の得意分野であるということ。
ただし、試験的にみると、結局は、出なかったじゃんという結末は、よくあります(今年は、そんな予感もしているのですが)。
そして、一番大きいのが、私が若干ですが(若干です)、金融商品を購入した経験があることです(若干です←怪しいですな)。
デリバティブを本格的に扱う職業の方の方がもちろん詳しいでしょうが、専門的過ぎてわかりにくいという面もない訳ではありません。
特に数式が出てきた途端に、読んでいた本のページを閉じたりするという傾向のある方もいらっしゃるのではないでしょうか(←そりゃ、私だ)。
素人の方が、向いている面もきっとある筈です。

自分が知っている金融商品に関連したデリバティブの会計処理については、必ずしも難しいと感じる訳ではありません。
ところが、自分で全く見当のつかない金融商品に関連したデリバティブの会計処理に対する距離の遠いこと、これは、スゴイです。
取引をみて、仕訳をみても、何をやっているのかさっぱりわからないという事が少なくありません。
しかし、仕組みがわかれば、デリバティブの会計処理も難しくはありません。
難しいのは、会計処理ではなく、デリバティブそのものなのです。
今回は、私の株式取引なんかの話を交えつつ、話を進めていく予定でいますので、これから株式取引をはじめようかと思っている方にもおすすめです。
って、反面教師として、ですが。

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       <管理人の記事掲載号>  会計人コース2011年9月号-                  会計人コース2008年02月号                  会計人コース2008年01月号                  会計人コース2007年09月号 <管理人の本>
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