税理士試験 簿記論 講師日記

税理士試験 簿記論、財務諸表論、簿記検定の問題、学習方法等をアドバイス。

外貨建基準の読み方

外貨建基準の読み方(評価と換算)

外貨建基準、読んでますか?

外貨建会計基準は、それほど長い基準ではありません。

まずは、本編の「一 外貨建取引」を中心に読んでいきましょう。

ヘッジ会計(一1ただし書、一2(1)ただし書)やデリバティブ取引(一2(1)ぁ砲亡悗垢覽述は後回しでよいでしょう。

あと、一2(1)外貨建金銭債権債務のただし書(外貨建自社発行社債のうち転換請求期間満了前の転換社債の取扱い)は、取扱いが変ってますので、カットしてください。

大きくは、次のような感じです。


(1)取引発生時

(2)決算時

(3)決済時


まずは、いつのタイミングの話なのかをきっちり意識しましょう。

商品を買った(取引発生)。

決算をむかえた(決算時)。

買掛金を支払った(決済時)。



今回は、外貨基準のスタートとして、「評価」と「換算」の話です。

「評価」は、いくらの話でした。

「換算」は、いくらの話です(←って、同じかい)。

すごく砕いてしまうとどちらも同じです。

が、ちょっと違います。

評価は、対象の大きさそのものを決める話です。

換算は大きさはもう決まっているけど、その単位(尺度)を変更する話です。

円だろうが、ドルだろうが、大きさそのものを決めるのが評価です。

ドル→円への変換が換算です。


まずは、換算の意味を把握した上で、本編の一を読んでみましょう。


そうだ、会計基準を読もう!!(評価と換算は違うんですね)



会計基準を読もう!!<目次>

外貨建基準の読み方(換算方法の概要)

外貨建基準、読んでますか?

まずは、本編の一をじっくりと読みましょう。

二の在外支店、三の在外子会社は、それぞれ計算で在外支店や連結の学習時にあわせてもう一度しっかりと読むという感じでよいでしょう。

外貨基準は過去の理論でズドンという出題がありますが、いずれも視野に入れた出題でした。

こちらもぜひ一度は、過去の出題を手許におきながら基準を読んでみてください。

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外貨基準の読み方(本編の整理)

外貨基準、読んでますか?

会計基準の量は多いです。

大変ですよね。

でもコツコツと小さなことを積み重ねていると必ず芽がでます。

必ずです。

わからないことを無理矢理おさえるより、わかることやできることを一つずつ増やしていく感じです。

わからないならとりあえず声に出して読んでみる。

そのうちわかる日がきます。

そんな地味な努力を繰返して身につけた力は強いです。

ええ、強いです。

ジャンケンで言えばグーです(←全部同じ気がしますが、アナタの中の最強はグーなのね)。

グーです(←グーなのね)。



外貨基準のように取扱いの分岐が多い所は、取扱いを簡潔にご自分で整理してみるとよいでしょう。

外貨基準には、見出しがついていますので、それを利用して短く整理してみましょう。

他人の整理したものを見るのもいいです。

でも、一回は自分で整理してみる。

そして、それと他の人が整理したものを見比べてみることがとても理解にはつながります。

他人のやったことを見るのと自分でやるのとでは大きな違いがあります。

ぜひ、ご自分で「できるだけ短く」整理してみてください。

以下に私の整理を示しておきますので、ぜひ、ご自分で外貨基準を整理なさった後に見比べてみてください。


一 外貨建取引
1.取引発生時の処理……取引発生時

2.決算時の処理
(1)換算方法
外国通貨……決算時
外貨建金銭債権債務……決算時
外貨建有価証券
 満期保有目的の債券……決算時
 売買目的有価証券・その他有価証券……決算時
 子会社株式・関連会社株式……取得時
 減損処理時……決算時
デリバティブ……決算時

(2)換算差額の処理
当期の為替差損益(有価証券の減損処理時は有価証券の評価損、金融商品の時価評価時はその処理にしたがう)

3.決済に伴う損益……当期の為替差損益


でも、冷静にみると子会社・関連会社だけが取得時ですね。


そうだ、会計基準を読もう!!(読みながら整理するのはとっても有益です。できるだけ短くというのがポイントだよ♪)



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外貨建基準の読み方(意見書)

外貨建基準、読んでますか?

外貨基準の本編はそれほど長くはありません。

しっかりと読んでいきましょう。

通常の計算とのリンクが大きな課題でしょう。

理論でやっていること(基準)が計算とリンクしているか。

計算でやっている基本的なことを簡単にでも言葉でいえるか。

そんな感じで基準と接したいですね。


注解部分で読みにくい規定があります。

意味のとりにくい所は流してかまいません。

意味のとりにくい所を棒暗記等しても効果は低いです。

まずは、本文。

本文をじっくりと読みましょう。



今回は意見書部分です。

ヘッジ会計との関連、在外子会社、在外支店をのぞけば、意見書部分で重要なのは、次の3箇所です。

二 改訂の基本的考え方
1 換算基準の基本的考え方
(1)6行
(2)2行半
(3)5行

ここは、大事なのでマーカーをしておいてください。

ややラフにいうと次のような感じでしょうか。

(1)外貨建金銭債権…………為替変動リスクがあるから

(2)満期保有目的の債券……金銭債権との類似性(為替変動リスクがあるから)

(3)売買目的有価証券・その他有価証券……時価評価の過程での換算だから


既出部分ですが、重要性は高いので、短くいえる状態にしておきましょう。


そうだ、会計基準を読もう!!(本文はしっかり、注解は意味のとれるものを、意見書等はしぼって。会計基準全般のラフな接し方です)


会計基準を読もう!!<目次>

概念フレームワークの読み方(読むべきところ)

概念フレームワーク、読んでますか?

えっ、まったく読んでないですって。

ええ、私もあんまり読んでません(←って、なんじゃそりゃ)。

いや、違った。

まったくはダメじゃないですか。

概念フレームワークは長いです。

読まないといつまでたっても読まないですよ。

ちょっとずつでも読んでいきましょう。

概念フレームワークは、単独での出題というより、他の会計基準の理解につながる感じです。

具体的な出題との関係でいうと財務諸表の構成要素の定義規定を前提とした出題等が考えられます。



概念フレームワークの理解を前提に他の基準を読むととても参考になります。

というか概念フレームワークをそのままひっぱっている所も少なくありません。

でも、全文を読むのはとても大変なので、ぜひ読んでおいて欲しい所を示しておきましょう。

見出しと簡単なコメント(かっこ内)を付しました。


前文
財務会計の概念フレームワークの役割
最初の3行(○):概念フレームワークの意義


財務報告の目的
2項(○):財務報告の目的
3項(○):利益情報の重視
7項最初の2行(○):投資家の意義


会計情報の質的特性
1項(○):意思決定有用性


財務諸表の構成要素
1項(○):貸借対照表と損益計算書の役割
2項(○):定義する構成要素
4項(◎):資産
5項(◎):負債
6項(◎):純資産(連結未学習時は、連結部分をとばしてください)
7項(○→◎):株主資本
8項(○→◎):包括利益
9項(○→◎):純利益
注2:支配(○)、経済的資源(◎)


財務諸表における認識と測定
1項(○):認識
2項(○):測定
57項(○→◎):リスクからの解放の意義


◎でも優先順位をつけました(ただの◎、と○→◎です)。

貸借対照表項目が先です。

いずれ具体的に想定されそうな論点を示したいと思います。

それまでに特に財務諸表の構成要素(定義)部分をしっかりと読んでおきましょう!!


そうだ会計基準を読もう!!(概念フレームワークの定義と具体的な項目をつなげられるかが勝負だよ♪)



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税効果会計基準の読み方(繰延税金資産の資産性)

税効果会計基準、読んでますか?

税効果会計自体を理論・計算とわずに苦手にしている方も少なくないでしょう。

基準も読みにくいことは事実だと思います。

でも、がんばって読んでみてください。

わかりにくいことを放置したままでは、わかるようになりません。

どんな形でもよいのでアプローチし続ける。

ええ、あの手この手です。

手が思いつかなければ、あきらめて慣れるまで(言葉に引かなくなるくらいまで)読む。

そこからはじっくりといきたいです。


試験的にも、ヤマ中のヤマです。

試験に実際に出るかはわかりませんが、模試にはまず間違いなくズドンと出ます。

ズドンです。

はい。




今日は、基準本編ではなく、繰延税金資産の資産性(繰延税金負債の負債性)の話です。

設定についての「二 税効果会計の適用の必要性」の最後の6行です。

前半の3行が繰延税金資産の資産性、後半の3行が繰延税金負債の負債性についてです。

この6行は重要性が高いと思いますので、しっかりいきましょう(覚えるだけでは足りません)。

きっちりマーカーもいれてくださいね。

仮に、何の前提もなしに、繰延税金資産の資産性、計上根拠といった出題があった場合は、ズドンといけます。


流れは、

繰延税金資産→将来の法人税減→法人税の前払→資産

繰延税金負債→将来の法人税増→法人税の未払→負債

です。


注意しておきたいのが、「資産」に何らかの前提がある場合でしょう。

概念フレームワークでは、資産は、「経済的資源」でした。

経済的資源は、「キャッシュの獲得に貢献する便益の源泉」と説明されています。

つまりは、「キャッシュ獲得への役立ち」を資産の本質とみている訳です。

繰延税金資産は、将来的にキャッシュそのものに変換されません。

繰延税金資産に換金性はないです。

しかし、将来のキャッシュの出が減る形(マイナスのマイナス→プラス)でキャッシュの獲得に貢献するとはいえるでしょう。


将来の法人税減→キャッシュ流出の減→キャッシュの獲得に貢献→資産


という感じで説明できるでしょうか。

このあたりは、他の資産項目にも関連するところです。

覚えてる訳じゃないけどきちんと書ける状態にしておきましょう。


そうだ、会計基準を読もう!!(繰延税金資産の資産性に注目です。繰延税金負債の負債性も同じ感じだよ♪)


会計基準を読もう!!<目次>
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