税理士試験 簿記論 講師日記

税理士試験 簿記論、財務諸表論、簿記検定の問題、学習方法等をアドバイス。

建設業会計

工事損失引当金

(1)工事損失引当金
工事損失引当金とは、将来の工事損失に備えて設定される引当金です。

(設定時の会計処理)
(借)工事損失引当金繰入××× (貸)工事損失引当金×××

(2)設定額
<工事完成基準による場合>
工事契約の認識基準として工事完成基準を採用する場合には、将来の損失見込額(工事原価総額−工事収益総額)を工事損失引当金として計上します。

工事損失引当金設定額(損失見込額)=工事原価総額−工事収益総額

<工事進行基準による場合>
工事契約の認識基準として工事進行基準を採用する場合には、損失見込額(工事原価総額−工事収益総額)から当期までに工事進行基準によって計上することとなる工事損益を控除した金額(つまりは、将来の損失見込額)を工事損失引当金として計上します。
損失見込額から控除する工事損益は、当期も含めた工事進行基準による工事損失−工事利益で計算できます。

損失見込額−当期までに計上することとなった工事進行基準による工事損益


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建設業会計の勘定科目
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建設業会計の会計処理
工事収益の認識基準


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工事収益の認識基準

【工事完成基準】
工事完成基準とは、工事が完成し、相手方に引渡したときに工事収益(原価)を計上する方法です。
工事が複数の会計期間にわたる場合は、工事期間中は収益がまったく計上されず、完成・引渡年度に工事収益の全額が計上されます。
このような収益の計上の方法は、合理的ではありません。
そこで工事原価総額(工事収益総額)を合理的に見積もることができる場合には、工事進行基準によることとされています。
工事収益総額は契約で定められることが多いので、工事原価総額の見積もりが可能であるかどうかが工事完成基準を適用するかどうかの分かれ目です。


【工事進行基準】
工事進行基準とは、決算期末に工事進行程度(工事進行率・工事進捗率)を見積もり、この工事進行程度により工事収益の一部を工事完成までの各会計期間に割当てる方法です。

工事進行基準による各年度の工事収益は、次のように計算します。

完成工事高 = 請負価額 × 当期発生工事原価/見積工事原価《工事進行程度》

ただし、完成引渡年度は、次のように計算します。

完成工事高 = 請負価額 − 前期までの完成工事高の累計額


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建設業会計の会計処理

建設業会計における一連の処理の流れを確認しておきましょう。
複数工事が未成・完成で混在している場合に混乱しやすいので、その前提としても勘定科目の使い方には、留意しましょう。

(1)工事代金の受入
(借)現金預金××× (貸)未成工事受入金×××

※期中処理は、貸方を完成工事高で処理する場合もあります。

(2)材料費等の支払い
(借)材 料 費××× (貸)現金預金等×××
   労 務 費×××
   工事経費(工事間接費)×××

(3)未成工事支出金勘定への振替
(借)未成工事支出金××× 材 料 費×××
              労 務 費×××
              工事経費(工事間接費)×××

(4)完成工事原価の計上
(借)完成工事原価××× (貸)未成工事支出金×××

(5)完成工事高の計上
(借)未成工事受入金 ××× (貸)完成工事高×××
   完成工事未収入金×××


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建設業会計の財務諸表

建設業の財務諸表は製造業のものと大きく変りません。
一般的なひな型をしめしておきます。

【完成工事原価報告書】
機〆 料 費 ×××
供] 務 費 ×××
掘〃弌  “ ×××
 完成工事原価 ×××

【損益計算書】
機ヾ粟工事高  ×××
供ヾ粟工事原価 ×××
 完成工事利益  ×××
掘“稜簇餤擇唹貳夢浜費 ×××

【貸借対照表】
現金及び預金   ××× 支払手形  ×××
受取手形      ××× 工事未払金 ×××
完成工事未収入金 ××× 短期借入金 ×××
未成工事支出金  ××× 未成工事受入金 ×××


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建設業会計における勘定科目

建設業は、いわば建物の製造業です。
そで用いられる勘定科目の基本的な考え方は、一般的な製造業と変わりません。

その呼び方がちょっと違うだけです。

製造業と建設業の勘定科目を比較すると、次のようになります。

(製造業)   (建設業)
売上…………………完成工事高
売上原価……………完成工事原価
仕掛品(製造)……未成工事支出金
売掛金………………完成工事未収入金
前受金………………未成工事受入金
買掛金………………工事未払金
製造経費……………(工事)経費

まずは、勘定科目をしっかりとおさえましょう(←これをちゃんとやらないとつらいです)。


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