(1)出題の変化
(2)出題形式の変化
(3)出題形式と難易度の関係

(1)出題の変化
昨年は、「包括利益」という単一に近い内容から「会計上の見積り」という切り口で複数の規定内容を問う出題になっています

最近の日商一級、公認会計士試験などでも同様の傾向がみられるとの指摘もあり、簿記論でも同様の傾向にあるといえそうです。

あるテーマ(考え方)を軸に学習を行うことで本試験に即した学習を行うことができます(って、難しいですが)。




(2)出題形式の変化
問題文の量が増え、空欄補充と択一の出題が多くなっています。

問題の分量はかなり増えました。

これは財表の第二問や簿記論の第一問・第二問も同様です。

これはまったくの推測ですが、配点にできる限り比例させようということかもしれません。

どの程度の実効性があるかはわからないので従来からの大きな対策の変化を行う必要はないのかもしれません。

これまでよりも理論に比重を置くといった程度でしょうか。



(3)出題形式と難易度の関係
択一の問題のそもそもの難易度は高く、論述の難易度が低く設定されています。

これは理論の点数が低く出がちな部分の対策かもしれません。

一定の傾向を受けた対策であるなら来年もその傾向が続く可能性が高いといえます。

(2)と併せ、急激な対策の変化は難しいかもしれません。

しかし、点数に比例した合格への寄与を目指すとすれば、計算偏重の姿勢は改められるべきかもしれません。