【認識の契機】

1 契約のみでは財務諸表項目は認識せず、原則として契約当事者の一方の履行を契機に認識する。

2 金融資産や金融負債は契約で認識し、時価の変動により損益を認識することがある。

1 契約のみでは財務諸表項目は認識せず、原則として契約当事者の一方の履行を契機に認識する。

契約のみで財務諸表項目を認識することはありません。

原則として契約当事者の一方の履行を契機に財務諸表項目を認識します。

簿記を学習しはじめた当初に「契約だけでは仕訳なし」と習ったかもしれません。

このことだと思うとよいでしょう(仕訳のタイミングと同じとは限りませんが。)。

ただの約束(契約)ではなく、契約当事者の誰かの実行行為をもとに認識が行われます。

商品販売で考えてみましょう。

商品の販売契約を行っただけでは財務諸表項目は認識しません。

商品を販売した段階で売上や売上原価、掛けであれば売掛金が認識されます。

商品を販売していなくても、代金の一部を受領すれば、前受金が認識されます。



2 金融資産や金融負債は契約で認識し、時価の変動により損益を認識することがある。

金融資産や金融負債は、契約で認識、時価の変動により損益を認識することがあります。

いわゆる約定日基準です。

金融資産は、契約を交わした段階で時価の変動リスクや信用リスクを負います。

これらのリスクを会計上も織り込むために契約の締結時に認識が行われます。