【負債の定義】

1 負債とは、過去の取引または事象の結果として報告主体が支配している経済的資源を放棄、もしくは引き渡す義務又はその同等物をいう。

2 負債は他の構成要素から独立して定義されている。

3 負債は、法的な債務とは異なる。


1 負債とは、過去の取引または事象の結果として報告主体が支配している経済的資源を放棄、もしくは引き渡す義務又はその同等物をいう。

負債は、経済的資源を引き渡す義務です。

*負債には、経済的資源を放棄する義務も含みますが、必ずしも一般的な例ではなく、おさえる分には経済的資源を引き渡す義務だけでも結構です。

このような定義をきちんと決めていると負債に該当するかどうかを判断するのに便利です。

例えば、買掛金は、仕入代金を支払う義務であり、経済的資源を引き渡す義務としての負債に該当します。

資本金は、株主から受け入れた払込資本であり、株主に対する返還義務はなく、経済的資源を引き渡す義務としての負債に該当しません。


2 負債は他の構成要素から独立して定義されている。

負債は、資産と同じく他の構成要素から独立して定義されています。

財務諸表の構成要素のうち、他の構成要素から独立して定義されているのは、資産と負債だけです。


3 負債は、法的な債務とは異なる

負債は、法的な意味での債務とは異なります。

負債ではあっても、法的な債務ではないもの(例えば修繕引当金)もあれば、債務ではあっても、負債ではないもの(例えばまだ注記の開示にとどまる偶発債務)もあります。