三週連続企画、第二問の出題のポイントのご紹介も今回が最後です(←なんじゃそりゃ)。

来年の第二問の出題が予想される佐々木先生の出題のポイント。

今回は重要部分のみの抜粋です。

<平成23年>
基準の丸暗記ではなく、基本的な理解とそれを基にした思考力が問われている。


<平成24年>
会計基準の丸暗記による字面だけの知識ではなく、計算構造の有機的な理解を問うている。



日曜日に行われた日商簿記検定では3級で理論(文章の穴埋め)が出題されました。

同時に行われた1級の試験でも理論のウェイトが高まっています。

そういえば、今年は全経上級の商業簿記でも理論問題が出題されていましたね。

このような検定・資格試験での傾向は単なる偶然ではないでしょう。

出題者は、ほぼすべて大学の先生です。

大学の先生の間で共通認識が醸成された結果とみるのが自然ではないでしょうか。

簿記3級で理論問題が続くかどうかはわかりませんが、税理士試験の第二問は昨年と同様の毛色の出題がなされる可能性が極めて高いでしょう。

このような傾向を考えればまだ出題者が決まっていない第一問でも基準ベタなどという傾向に戻る可能性が低いことが容易に想像できます。

特に初学者の方は直前期での方向転換は間に合いませんので今から学習の方向性(姿勢)には要注意です。

※第一問と第二問の出題者は予想です。




さて、今週は第7章です。

収益認識に関する論点は極めて重要性が高いです。

棚卸資産は今年出題されました。

今年、出題されたからやらなくていい。

そんなことはないですよね。

むしろここをよく学習して今年の第一問ができるかを試す感じがよいのではないでしょうか。

第一問が基準色の濃い問題とすればそこで学習がどの程度不足しており、何をどうすればよいのかも見えてくるのではないでしょうか。

第4章の実現原則の考え方と重ね合わせて読んでいきましょう。




会計基準は、棚卸資産基準がメインです。

『講義』の参照を軸にこまめな参照を心がけましょう。


財務会計講義
・第7章の精読
・精読後「解答のない問題<第7章>」に解答

<会計基準>
・企業会計原則、概念フレームワークの通読(「会計基準を読もう!」参照)
・金融商品会計基準


年間の予定はこちらをご参照ください。

独学の方のための財務諸表論学習スケジュール

以下、年間の予定です(参考)
<9月>
第1章
第2章
第3章:企業会計原則第一、概フレ第1章・第2章(第3章・第4章は随時)

<10月>
第4章:企業会計原則第二、概フレ
第5章:金融商品基準(目的、範囲、有価証券、発生消滅の認識、ヘッジ会計)、連結CF基準

<11月>
第6章:工事契約基準、金融商品基準(金銭債権)
第7章:棚卸資産基準

<12月>
第8章:減損会計基準、リース基準
第9章:研究開発費基準、繰延資産の当面の取扱い

<1月>
第10章:税効果会計基準、退職給付基準、資産除去債務基準

<2月>
第11章:純資産基準、株主資本等基準、自己株式基準、企業結合基準、事業分離基準

<3月>
第12章:包括利益基準、過年度遡及修正基準、四半期財務諸表基準
第13章:連結財務諸表基準、持分法基準
第14章:外貨建取基準

それぞれの章の終りに「解答のない問題」にチャレンジしてみてください。