記憶を定着させるには「反復」と「理解」は不可欠でしょう。

どちらかが100%でもないでしょうが、どちらかに比重が偏っているケースは少なくないと思います。

ごく一般的には、自分の得意な方で「ある程度」アプローチしたなら、そこから少し逆を補強する方がよい結果につながりやすいようです。

問題を繰り返しとくことで叩き込む感じの方は、逆にどうしてそうなるのか?を考えてみる。

常に理屈が先行するという方は、ガチガチ電卓をたたいてみる。

最終的には、ある程度のバランスがとれていた方が効率はきっとよいハズです。

自分の得意な方の逆を攻めてみる。

バランスよくいくためにはそんな心がけが欲しいですね。

といいつつ、まっ、問題はガツガツ解きましょう!(←やっぱりガツガツなのね)


【学習時間の目安】
(1)インプット(2時間)
(2)問題演習(2時間)


【要チェックポイント】
(1)連続意見書方式による売価還元法
(2)税法方式による売価還元法
(3)仕入諸掛の処理
売価還元法
(1)基本的考え方

期末棚卸高=期末商品売価×原価率

(2)連続意見書方式
原価率=借方原価÷借方売価
分子 → 期首商品原価+当期仕入商品原価
分母 → 期首商品売価+当期仕入商品原価+原始値入額+(値上額−値上取消額)−(値下額−値下取消額)

値上と値下
売価還元低価法は、上記式から「−(値下額−値下取消額)」を除外
※減耗算出時のボックス図の売上は、値引・割戻を控除しない金額

(3)税法方式
原価率=借方原価÷貸方売価
分子 → 期首商品原価 + 当期仕入商品原価
分母 → 当期純売上高 + 期末商品売価
※売上高は、損益計算書上の売上高(純売上高)

仕入諸掛
(1)仕入諸掛の意義
仕入に係る付随費用(引取運賃、手数料、荷役費、保険料、関税等)

(2)会計処理方法
(ア)仕入に加算(原則)
(イ)仕入諸掛費で処理

(3)仕入諸掛費勘定で処理した場合の会計処理
(ア)諸掛支払時
(借)仕入諸掛費 ××× (貸)現金預金×××
(イ)決算
(借)仕入諸掛費 ××× (貸)繰延仕入諸掛××× ←期首分
(借)繰延仕入諸掛××× (貸)仕入諸掛費 ××× ←期末分
 仕   入 ××× 仕入諸掛費 ××× ←当期分


【チェック問題】オススメ度(◎→○→△、※は参考)
売価還元法 基本編34(○)
売価還元法 ○×編34(○)
売価還元法 ○×編35(○)
仕入諸掛 基本編35(○)
仕入諸掛 ○×編36(○)