『簿記論』と『検定試験』の違いの一つがパターン化の度合いです。

検定試験は、出題がかなりパターン化されています。

出題者が比較的固定されているためでしょう。

税理士試験の試験委員は、簿記論では4人が3年間ずつです。

ちょっとずつ出題者が入れ替わっているわけで、3年したら総とっかえです。

数年間、部分的には比較的近い出題のときもありますが、例年と何かが大きく違うことも少なくありません。

そんな傾向を考えると余り『問題を解く』ことのみに特化せず、『問題を解ける力』をつけることに注力するのが得策でしょう。

その一つの例がこの手形かもしれません。

いまさら手形と思わないでもありませんが、きちんと仕組みを押さえていないと直前期・本番でやられます。

本番でやられないためにも『仕組み』をしっかり押さえておきましょう。


【学習時間の目安】
(1)インプット(2時間)
(2)問題演習(2時間)


【要チェックポイント】
(1)約束手形と為替手形の仕組(名宛人=支払人)を理解しよう。
(2)手形割引・裏書の処理、特に「保証債務の処理」に習熟しよう。
(3)「営業外支払手形勘定」の使い方を意識しよう。

【手形】
(1)約束手形(支払約束証券)
約束手形は、支払いを「約束」するための証券です。
振出人(手形作成者)が、相手(名宛人)に代金を約束するのが約束手形です。

振出人=支払人、名宛人=受取人

(2)為替手形(支払委託証券)
為替手形は、支払いを「委託」するための証券です。
振出人(手形作成者)が、自己の債権(売掛金)を利用して、得意先等(名宛人)に代金の支払いを頼むのが為替手形です。

1.振出人…………………買 掛 金××× 売 掛 金×××
2.名宛人(支払人)……○○○○××× 支払手形×××
3.指図人(受取人)……受取手形××× ○○○○×××

(3)手形の割引
(割引時)当座預金  ××× 受取手形×××
     手形売却損 ×××
     保証債務費用××× 保証債務×××
     ※手形売却損
(決済時)保証債務  ××× 保証債務取崩益×××
※極めて長い記事ですが、興味のある方はどうぞ。
手形割引の会計処理(1)
続手形割引の会計処理(1)

(4)手形の更改(期日の延長)
1.支払手形……支払手形(旧)××× 支払手形(新)×××
2.受取手形……受取手形(新)××× 受取手形(旧)×××

(5)手形の不渡
1.自己保有分……不渡手形××× 受取手形×××
2.裏書・割引分…不渡手形××× 現金預金×××
※不渡・決済時に保証債務は取崩す(保証債務取崩益)

(6)営業外手形(商品販売以外)
備品購入時……備  品××× 営業外支払手形×××
※営業外支払手形は、固定資産購入支払手形や備品購入支払手形の場合もあります。

(7)金融手形
1.貸付時……手形貸付金××× 現金預金 ×××
2.借入時……現金預金 ××× 手形借入金×××
※その他に融通手形などというのもあります。

【チェック問題】オススメ度(◎→○→△、※は参考)
基礎 基礎編8(○)
基礎 基礎編9(○)
基礎 基礎編10(△)
基礎 基礎編11(○)
基礎 ○×編8(○)
基礎 ○×編9(○)
基礎 ○×編10(○)
応用 細目編3(◎)
応用 細目編4(○)
応用 上級編4(※)
応用 上級編6(△)