会計法規集を激烈にプッシュしていますが、今年の本試験の問題を使ってなぜオススメするのかを考えてみました。

テキスト等に出題される会計基準が必ずしも載っていないのがその理由です。
まずは本年の問題の御紹介、第一問の4(抜粋)です。

「マイナスの正味売却価額を反映するために当期末において必要とされる会計処理方法を解答用紙の処理欄に具体的に記入しなさい。なお、処理欄での解答にあたっては、仕訳でなく文章をもって示すこと。」


解答は、「引当金による損失計上を行う」あたりです。

捨て問とされることも多いようですが、本当でしょうか。

そんなに難しいのでしょうか。

引当金を設定して対処することを文章で書ければオッケーなハズ。

言われてみれば資産がマイナスになるのでは「???」なので、資産はゼロにして、こえる部分を引当金計上すればいい。

それだけです。

引当金の名称をどうするかなどを聞いているのではないことは、問題文の「仕訳でなく文章をもって示すこと」という指示からもわかります。

この処理は、預託金方式のゴルフ会員権にも共通しますが(これはやっているハズ)、何の予備知識もなく本試験でヒネリ出すのは確かに難しいでしょう。

しかし、冷静に考えれば(考えなくても)、一つの資産の中に債権と債権以外が混在すると考える預託金方式のゴルフ会員権の評価の方がわかりにくいです。

「棚卸資産の評価に関する会計基準」の該当箇所を一度でも読んでいたなら解答を導くことは難しくないでしょう。

というか一・二度読んでいればできます。



ご確認いただくために「棚卸資産の評価に関する会計基準」の44項(一部)をあげておきます。

「マイナスの正味売却価額を反映するため引当金による損失計上が行われることがある。」


この一文に目を通す機会、正確にはそのときに自分の頭を通すかどうかが勝負でしょう。

機会があればできるし、なければできません(なくて試験のときの自力はすごいと思います)。

しかも、通読を一度でもしていたならその機会は必ずあるハズです。

ブログでも何度か記事にしています(「正味売却価額がマイナスの場合」等参照)。

記事にしたのは、実際に棚卸資産基準を読んでマイナスの正味売却価額に「へーっ」と思ったから。

それだけです。



会計基準はテキスト等に載ってるから要らない。

本当なのでしょうか。

本当に全部載っているのでしょうか?

試験に出る部分すらカットされているのではありませんか?

実際に試験に出題されても「はい、ここは捨て問」。

これでは話になりません。

何の冗談かと思います。

こんなチンケな(←ほっとけ)ブログの記事になってることすらやっていない。

それが本当なのではないでしょうか。

その点を今年の本試験でぜひ検証してみてください(一か所どころではないハズです)。

翌年はテキスト等に載せるのでよく分からなくなってしまいます。

確認するのは今年の問題と今年受験対象の教材ですね。

これをしっかりするとしないとでは理論で大きな差がつく可能性があると思います。

会計基準を直接読むことをオススメする理由のご紹介でした。