平成24年度試験の振り返り。

今回は難易度という視点で考えてみました。
税理士試験の財務諸表論は難しくなった。

そう言われることは多いです。

私も言ってますが、本当でしょうか。

ここをしっかり検証しないと傾向そのものを見誤ります。

しっかりした対策にもつながりません。



ややこれまでのトーンと異なりますが、理論の難易度が絶望的に高いとは言えないと思います。

第一問と第二問では、第一問ではなく、第二問の方が難易度はやや高いように見えます。

私だけだと不安なので税理士試験験関係者ではない専門家数名に聞いたところ同様の答えが返ってきました(うち1名には問題を解いてもらっています)。

受験関係者で棚卸資産をやっていないとさすがに難易度が低いとは言いにくいです(やってはいますが、残念ながらこれは私もです)。

たぶん多くの受験生の印象とは異なるでしょう。

しかし、実際は対策をたてていないだけというのが真実だと思います。

ここでいう対策は予想を当てるとか、それに類する問題をやることではありません。

1題が会計基準、1題が基礎理論を素材に横断的な出題がされるだろうことは過去数年の出題からかなりの確率で読みとれました(文末の関連記事参照)。

それに沿った学習ができれば、必ずしも難易度は高くないという意味です。

絶望的に難しいと言われている何問かの小問も、たかだか20数個の会計基準を熟読という程度でなく、数回でも意味をとりながら読んでいれば解ける問題もあります(計算のソフトウェア仮勘定もそうです)。

当ブログでも10点弱位から10点代後半の御報告を多くいただきました。

6割の合格点を想定し、ここに合わせて易⇒難になるように順当な出題がなされているといえるでしょう。

やや厳しい見方になりますが、本来的な(何が本来的かは難しいですが)難易度が高いとは言えないというのが結論です。

とはいえ過ぎ去ったことをガタガタ言っても仕方ありません。

大事なのは今後でしょう。

このような見方が翌年以後の想定に影響します。

私は翌年以後の難易度が少し上がると考えています(第二問ですが)。

もしそうなれば模範解答を想定し、予想問題に頼る学習をしていては結果は今よりも更に悪くなるでしょう。

しかし、基礎的な学習をしっかりやっていれば相対試験である以上むしろ有利に働くハズです。

いや、そのような方向に出題者が誘導しているとしか私には見えません。

もちろん、異なる見方もあるでしょうから、異論・反論等は大歓迎です。

異論・反論等あれば、コメントいただけると幸いです。

これはかなり予測の側面もあって、実際の試験委員の発表を待つ必要があるでしょう。

当ブログの読者とそうでない方とで合格率をもし比べることができるとすれば、かなり大きな差がでるハズ。

このブログをご覧の皆さんは安心していただいて結構です(←今年は強気ですな)。



簿記論については、見た目よりも難易度は高かったといえるでしょう。

個別処理に重点を置いた第一問。

集計処理(といってもすごい集計ではありませんが)に重点を置いた第二問。

翌年もこの傾向が続くと見るのが順当でしょう。

第一問は、とてもイヤな予感がするのですが、これについては対策も立てにくいと思います。

逆に第二問は、若干、難易度等が下がる気がしています。

過去2年の出題の延長を考えると恐ろしいですが、結局は、地味に個別処理+第三問(実務家対策)をこなすことが合格への近道といえるでしょう。



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<本試験の全般的な傾向と対策に関する記事です>
今年の本試験を踏まえた「出題傾向と対策」