有価証券をその評価及び評価差額の取扱いの違いにより4つに区分した場合において(時価の把握が著しく困難な場合を考慮する必要はない)、当該有価証券が外貨建であり、仮にテンポラル法による換算を行ったとき実際の換算と異なるのはいずれか指摘しなさい。

【解答】
満期保有目的の債券

【参照】
会計人コース4月号付録「スリー・ステップ式 財表理論 パーフェクトNavi」
問11−22、11−23

【補足】
テンポラル法は属性法とも呼ばれ、外貨建項目の換算を評価の属性に応じて行う方法です。

テンポラル法では、
原価評価が行われる項目を取得時または発生時の為替相場で換算し、
時価評価が行われる項目を決算時の為替相場で換算します。

有価証券は、

売買目的有価証券(時価・決算時)、
満期保有目的の債券(原価・決算時)、
子会社株式及び関連会社株式(原価・取得時)、
その他有価証券(時価・決算時)

に区別されますが、このうち原価・取得時、時価・決算時のいずれかの組合せになっていないのが満期保有目的の債券です。