“司法試験流” 勉強のセオリーのご紹介です。

著者は司法試験の受験指導で知られるカリスマ講師。

当ブログでも過去に2冊の著書をご紹介しています。


夢をかなえる勉強法

合格のお守り


勉強法の軸に大きなブレはありませんので、著者の著作を読んだことのない方はぜひご覧になってみてください。


税理士試験にも共通する点をご紹介しておきましょう。

それは「基礎を徹底して理解する」ことが重要な点です。

このことは税理士試験でも再三言われることですが、単に答練の点数だけを追いかけていくと、見えにくくなってしまいます。

これからの答練期では、特に注意したいところでしょう。

問題を解答するときに重要なのは、難しい問題を解ける力ではなく、自分が解ける問題、もしくは誰もが解けるはずの問題を選び抜く力なのです。(27頁)


税理士試験にももちろん共通しますね。

基礎の重要性は強調しすぎることはありません。


それでは著者のいう基礎とは何でしょうか。

これに関しては次のような説明があります。

まず、言葉の意味=概念を理解すること。
もう一つは趣旨を理解すること。(36頁)


計算が伴う項目だと目をそむけがちですが、やはりその意味、そしてなぜそのような扱いになっているのかは重要です。

大事な「何?」と「何故?」を欠いた学習では成果はのぞめません。


著者は基礎・基本を次のように習得することを「らせん階段をイメージ」して学習することを提唱しています。

基礎を単純に反復するのではなく、少しずつ膨らませていく。

そんなイメージの学習です(41頁以後)。

その過程で基礎的な概念のつながりもみえてくるのでしょう。

それが全体の理解にもつながるハズです。

理解するということは関係性を学ぶことです。一つの概念をどんなに掘り下げても、単体では役に立たないことが多いのです。結局は、ほかの概念や言葉との関係性を学んで初めて理解できる。網の目のように、「ここ、つながっているんだな」とわかることが、学ぶということ、理解するということなのです。(40頁)



うーん。

深いですね。

理論学習で特に意識したいところではないでしょうか。