最近、記事のウェイトが財務諸表論に偏ってしまっていますが、簿記論も書いていきますよ。

で、昨年の簿記論の出題をちょっと考えていたんですが、第一問です。

詳細な分析は後日に回すとして、「なんじゃこりゃ」ってのが共通してます。

「なんじゃこりゃ」って「なんじゃこりゃ」。
「なんじゃこりゃ」っていうのは問題のことではなく、そういってしまいたくなるような処理が含まれているという意味です。



昨年の簿記論第一問は、仕訳問題。

問1が金融資産の発生の認識、問2が自己株式の処理を問う出題です。

問1では、受渡日基準と修正受渡日基準の処理が問われました。

この修正受渡日基準ってのは、いわば差額のみをきちんと処理する方法です。

その結果、貸借対照表はいい加減です。

まさになんじゃこりゃ状態です。

学習時に仕訳処理の結果が財務諸表にどうはねかえっているのかを考えている方は、同じような感想を持たれたのではないでしょうか。



第二問は自己株式の処理です。

自己株式の一番のなんじゃこりゃってのは、処分差損でしょう。

差損をその他資本剰余金から減額して、マイナスで残っていたら期末に利益剰余金から減額する。

その逆もあったりします。

その他利益剰余金がマイナスの場合にその他資本剰余金で補てんする処理です。

トータルでまさになんじゃこりゃ状態でしょう。



会計処理をきちんとおっているとむむむっっていう処理が色々と出てきます。

そのむむむっには、それなりの理由があるハズです。

昨年の第一問に共通するのは、何か変な処理が含まれている点でしょう。

おそらくは単なる偶然ではなく、今年もそんな処理が含まれる出題が狙われそうな気がしますが、それが何かが全く分からないへなちょこ講師でした。

残念。