理論学習で最も大事なのは、対象の本質を短く捉えること。

仮に「ツバメとは何か」の答えが、「ツバメは黒くて、早く飛ぶ鳥」だったとしましょう。

解答が「ツバメは黒くて、早く飛ぶ」で止まってしまっては、困ります。

解答としても成り立っていませんし、その後の理解にかなり大きな支障があります。

まずは、ツバメが鳥であることを鮮烈に意識すること。

それが書ける理論への第一歩です。
いや、そんな短い答えで最後の鳥は抜かないよ。

そんな声も聞こえてきそうですが、実際の解答では大変多いです。

もう少し長い文章になるとそれは顕著になります。



ちょっと具体的な例で考えてみましょう。

会計方針です。

企業会計原則 注1の2には、次のようにあります。

「会計方針とは、企業が損益計算書及び貸借対照表の作成に当たって、その財政状態及び経営成績を正しく示すために採用した会計処理の原則及び手続並びに表示の方法である。」

会計方針とは何かと問われれば、これでもちろんオッケーです。

ところが途中で息切れして、尻切れトンボになってしまうケースが多いんです。

「会計方針とは、企業が損益計算書及び貸借対照表の作成に当たって、その財政状態及び経営成績を正しく示すために採用する」

これでは会計方針が何かに全く答えていません。

中途半端に覚えていたのが悪かった?

いえいえ、違います。

そもそものスタートが少しおかしいんです。

まず、会計方針が何かを捉えることを優先させるべきでしょう。


「会計方針とは、会計処理の原則及び手続並びに表示の方法をいう。」


これなら満点とはいえなくても、いくばくかの点数はもらえるハズです。


「及び」や「並びに」は面倒なので(←面倒いうな)、「原則・手続、表示の方法」でも十分でしょう。



「鳥」にあたる部分をしっかりとおさえるべきだったのです。

そうでないと全く自身のベースとなる知識になることもありません。

他の知識とつながることもないでしょう。

理論学習の障壁としては、覚えられないなどではなく、実際はこちらの方が根が深いといえそうです。



そのうえで、それぞれの具体的な話をサラっとみておけば、それほど覚えるという感じにはならないハズです。

もう少し見ておきましょう。

会計方針は、会計「処理」の原則・手続と「表示」の方法をいう。

会計処理の原則といえば、費用配分の原則なんかです。

会計処理の手続といえば、定額法とか、定率法。

表示方法は、減価償却累計額を直接控除したり、間接控除したり。

こんな感じで段階をふまえておけば、「会計処理の原則・手続、表示の方法」を記憶に残すことはそれほど難しくないのではないでしょうか。

仮に覚えるとしても、

会計方針 ⇒ 会計処理原則・手続、表示方法

こんな感じで十分なハズです。

いいかえれば、これくらいは覚える必要はもちろんあります。

ただ、実際にはこんな作業をしているうちにほとんど覚えちゃうんですよね。

私が遠回りに見えてもきちんとやることを進める理由でもあります。




もっとも会計方針は、変更・誤謬基準で変っています(表示方法が抜けています)。

こちらは第4項で何がどう変っているのかを原文で実際にご確認ください。



まずは対象を一言でいえるようにする。

そこから広げていくだけの時間はまだまだあります。

その方がそもそも全然楽しいですよ。

単純に面白いです。

マジ。

あせらず、じっくりと理論に取り組みましょう!

コツは、コツコツかな(←相変わらずチャレンジングなこと)。