財務会計講義、読んでますか?

今回は、有価証券の期末評価基準についてです。


3 有価証券の期末評価

(1)評価基準


【試験との関連】

試験的にも重要です。


【ポイント】

・有価証券の種類

・期末評価基準

・評価差額の取扱

・減損処理

有価証券の評価は、大きく3つのグループに分けて行われます。


第1グループは時価評価するもの。

売買目的有価証券が該当します。

期末の評価は時価で、評価差額は利益計算に含めます。


第2グループは原価(償却原価)で評価するもの。

満期保有目的の債券、子会社株式・関連会社株式、その他で時価の把握が困難なものが該当します。

期末の評価は原価(償却原価)で、評価差額は生じませんが、償却原価法の適用による増減額は、利益計算に含めます。

著しい時価下落時には減損処理があります。


第3グループはその他で時価が把握できるもの。

期末の評価は時価で、評価差額は個別では純資産直入され、連結ではその他の包括利益に計上されます。

著しい時価下落時には減損処理があります。



【キーワード】

時価、取得原価、償却原価


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