退職給付基準のヒネリ部分を考えてみました。
(1)平成17年の出題
退職給付は、平成17年に出題があります。

平成17年の出題の論点を確認しておきましょう。

同一論点の出題の場合は、最初から出し直しに近いケースとかぶらない論点が中心のケースが考えられます。

退職給付については、平成17年には出題されていない論点も多く、かぶらない論点が中心という気もしますが、まずは平成17年の出題を検討しましょう。



(2)負債・引当金視点
退職給付引当金は引当金の一つです。

引当金の学習もあわせてしっかり行っておきましょう。

退職給付債務は割引計算しますが、同様に割引計算する負債に資産除去債務があります。

資産除去債務が昨年ちょろっと出題されていますが、ヒネリ項目として軽く想定しておきましょう。

割引率等の違いにも注目です。

また、基準の改正案では、これまでの未認識項目を貸借対照表に計上することが予定されています。



(4)数理計算上の差異の取扱い
数理計算上の差異の処理については、回廊アプローチと重要性基準があります。

基準は重要性基準をとりますが、それぞれの考え方をしっかりおさえておきましょう。

基礎値をしっかりと計算する代わりに、数理計算上の差異が小さかったら(回廊の範囲でおさまるなら)把握しないのが回廊アプローチです。

基礎値に大きな変更がなければそのまま使うけど、毎回きちんと数理計算上の差異を出すのが重要性基準です。

基礎数値に大きな変更がなければそのままというラフな基準であるため結果として算出した数理計算上の差異はきちんと把握します(回廊はもうけない)。



(4)他項目との関連

年金資産は時価評価されます。

同様に時価評価される項目にも目を向けておきましょう。

売買目的有価証券、その他有価証券(ただし評価差額は純資産)、デリバティブ取引により生ずる正味の債権・債務などです。

従業員給付つながりで役員賞与引当金等も軽く視野に入れておくとよいかもしれません。