概念フレームワーク、読んでますか?

今回は、負債の割引価値についてです。
割引価値の考え方は資産と同じですが、負債の方がやや分岐が多くなっています。

ちょっと手におえない感がありますが、現行の測定値で近いもの等をとりあげてお茶を濁しておきます。


1.CFを見積り直し、割引率も改定

(1)リスクフリー・レートによる割引価値

退職給付債務がこれに近いです。

もっとも退職給付債務は、当期末までの発生額をベースにしている点がこの測定値とは異なります。



(2)リスクを調整した割引率による割引価値

現行制度上、この測定は行われていません。

仮に社債を時価評価する場合などは、この測定値を採用することになります。

この測定値を採用すると企業の信用リスクが高くなると負債の測定額が小さくなり、利益が生じ、現実の感覚とは逆の結果になります。


2.CFのみを見積り直す

現行制度上、この測定は行われていません。


3.CF、割引率もそのまま

現行制度上は、社債が該当します。



市場価格の意味は、資産の場合と同様です。

市場価格で測定する場合としては、デリバティブ取引により生ずる正味の債務があげられます。



そうだ、会計基準を読もう!(もう、私が大変)


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